2007年02月21日
「韓国家庭料理 龍園」 大阪・鶴橋 韓国料理
JR鶴橋駅から東へ歩く、一つめの信号を北へ。初めての信号の東北側にインド料理屋がある。その路地を東に入ると「韓国家庭料理 龍園」という小さな電飾看板が見える。普通の民家をそのまま飲食店に。玄関を入り靴を脱ぎ板の間に進む。
京都の料理人仲間と8名の会食である。
金政順さんという、おかあさんがすべて一人で作る。
↓まず三品登場である。
白菜キムチに韓国岩のり、じゃこ。白菜キムチは酸味が少なく、辛味とほのかな甘味のバランスよし。岩のりに巻いて食べるとなおよし。この三品で期待が高まる。
↓次はナムル三種類。
なすびにモヤシ、ぜんまいである。なすびがふんわりとしながら、味が乗っている。それぞれ素材の味を生かしながらふくよかな。
続いて二種。
↓そば粉を使った豆腐仕立てとワカメ。
そばの香りというよりねちっとした食感のあとから追いかけるそばの味。ワカメも酢が利き歯ごたえあり。
↓大根の酢の物と説明されたのだが、大根とリンゴの細切りに唐辛子と味噌が混じる。リンゴの甘さも見事。
↓これが素晴らしい豆腐。
豆腐の上にかかる味噌。辛いかとおもうとほんわり甘さがある。豆腐が温かい。このマッチングにはやられました。この味噌、蒸し鶏でも充分いけそう。
ここまでが前菜で10種類。すべて野菜を巧みに使い、味付けが上品で優しい。辛さより酸味や甘味の立たせ方が上手く、胃袋への刺激が少ない。
↓そしてメインの第一弾、参鶏湯である。
「鍋でことこと二三時間炊いたね」と。雛鶏丸ごと一羽を使う。中には餅米、ナツメ、朝鮮人参、ニンニク、クコ等が入る。「これは旨い」と参加メンバーから歓声。たしかにさっぱりしているのに味はしっかり。このだしというかスープの味わいは比類なきである。
次はメインの第二弾、プルコギである。
↓「まだ肉があるんですか?」と悲鳴が聞こえるが、まだ胃袋には余裕があるぞ。牛肉と野菜がたっぷり。
↓おかあさんから調理指導を受ける。
プルコギの鍋は、真ん中で肉を焼き、周辺にスープを流し野菜を焼く。もちろん肉もスープに入れればすき焼き味となる。
牛肉を絡めたタレはニンニクが利いている。焼くとタレの味と牛肉の旨みが相乗効果。スープで煮込んだ野菜、とくに白菜は甘味がどんどんふくらんでくる。野菜の旨さに、箸は素早く動き続ける。悲鳴を上げていた人達も「これはいけますね」とパクパク食べていたのだ。
締めにリンゴをいただいて終了。
参鶏湯とプルコギのみ肉類が入る、あとは野菜がほとんど、ヘルシーなメニューともいえる。おかあさんがごくごく一般的な家庭の台所ですべてを調理する。その姿をみているだけでも感動ものだ。人の温もりと料理の素晴らしさ。隠れ家のような存在である。
「韓国家庭料理 龍園」
大阪市東成区玉津2-11-23
06-6977-0326
投稿者 geode : 09:56