2007年09月05日
「茶寮 ぎょくえん」 京都・先斗町三条 甘味処
今年の夏は暑かった。
この季節は、かき氷に限るのです。
と言いたいのですが、今年は猛暑にもかかわらず、かき氷を食べた回数が、相当少なかった。甘味処に足を運ぶ時間が欠如というのも原因であります。
毎年、京都の「弥次喜多」「梅園」「虎屋」そして祇園の「徳屋」などが常連です。「月ヶ瀬」が今年加わりました。
カメラマンのハリー中西さん、彼のお薦めのかき氷屋というか甘味処が、京都先斗町三条にある「ぎょくえん」です。「ここの黒みつ氷は最高に旨いっす」との言葉を頂戴したからには、なにがなんでも出かけなければなりません。京都でロケーションが終わったところで駆けつけました。
この「ぎょくえん」はあんコーヒーでも有名です。以前は店頭で和菓子の販売もされたいたのですが、現在は甘味処のみの営業。
じつは、僕にはこの「ぎょくえん」の隣にある「吉田珈琲」という珈琲店が思い出深いところなのです。高校を卒業し、浪人生活を送っていたときに、京都・寺町三条下ルにあった「AYA」という珈琲店が仲間の溜まり場だったのです。それがオーナーの都合で閉店し、行き場を失った僕達が集った店が「吉田珈琲」でした。まだ、京都にエスプレッソマシーンで珈琲を供する店が少なかった35年も前のこと。当時から隣にあった「ぎょくえん」との再会が、こんな形で実現するとは。
いまだ、“あんコーヒー”の看板が・・。懐かしいさが蘇ってきます。
しかし夏はすっかりかき氷の有名店。
宇治ミルク金時
氷がなんとも柔らかいのです。まるで雲というか綿菓子のように口のなかでふんわりと溶けてゆくのです。
黒みつ金時
僕は、黒みつの濃厚な甘さに惹かれます。ふんわり氷と黒みつ、このエロティックな関係、いいですね。はかなく氷は溶け、残り香のように黒みつの甘さが。
来年の夏は、もう少しかき氷を食する機会を増やし、かき氷選手権でもやってみましょう。
茶寮 ぎょくえん
京都市中京区先斗町三条北突当り石屋町126
075-231-8353
投稿者 geode : 01:55