2008年01月31日
「ST.JOHN」 英国・ロンドン モダン古典英国料理
ロンドン二日目のディナーです。食肉市場の近く。1960年代までは、豚肉の燻製工場であった処をレストランにリノベーションした。オープンは1994年とのこと。各所にその名残があるのです。ここは豚の骨髄などが有名。
メニューは前菜とメインを選択するコースです。
まず、届いたパンが非常に美味しい。
英国のパンのレベルがどんどんよくなってゆくような。
イワシのフライやエビのマヨネーズというメニューあり。このイワシのフライがサクッとしており、脂の乗りと旨みがいいんです。
サバのスモーク。これもスモークの香りが利いていて美味なる一皿です。
残念なことに、僕がオーダーした骨髄の写真を取り忘れたのですが、トロッとして塩をつけ、トーストに塗ってたべるとかなりのものです。
脾臓とベーコンを巻いたものもありました。
ブロッコリー。ほっとします。
豚の燻製。これはまるでハムのような食感というかまさにハムですね。しっかり香りもボリュームもありで、すっかりこのメニューは気に入りました。
仔羊の料理は、ややさっぱり気味です。
うさぎの煮込み。
ビーフ&キドニーパイ。伝統的な英国料理をややモダンにアレンジしたもの。
付け合わせの野菜は、ジャガイモとキャベツです。
料理のレベルもかなり高く、いろいろなチャレンジも面白かったのですが、じつは、入ったときから気になって仕方ないことがありました。僕達は8名のテーブル。その後方のテーブルにある人物が食事をしていたのです。僕からちょうど見える位置です。
年の頃なら60歳を過ぎたところ。渋いジャケットにネクタイとセーター。
どうみてもブライアン・フェリーなのです。僕達の年代にはなじみの英国のロックシンガーです。以下解説の引用です。
言わずと知られた元ロキシー・ミュージックのミスター・ダンディズム、ブライアン・フェリー。ステージ上の彼はいつもトランス状態、他人の思惑(迷惑?)などはまったく気にせずひたすら自分自身に酔いしれる。しかし、こと自作品においてはナルシシズムのワナに陥ることなく、ヘヴィで暗いテーマもあくまでも美しく聴かせる才人だ。また日本では、過去に発表したナンバーが突然ドラマの主題歌(例:キムタク主演ドラマ『ギフト』に起用された「トーキョー・ジョー」)やTV CFソングに起用されたりと、なにかと話題が途切れないアーティストでもある。
ロキシー在籍時の73年に初ソロ・アルバム『愚かなり、わが恋』を発表。これはボブ・ディラン、ビートルズ、ローリング・ストーンズらといった大御所から、かなりマニアックな50sロック・ナンバーまでを収録したR&B/ロック色が濃厚なカヴァー・アルバムだが、選曲の妙/ひきつったようなヴォーカル・スタイル/シンプルだが垢抜けたアレンジメントが三位一体になった秀作だ。これから“フェリー道場”の門戸を叩く人は、ぜひともこの作品辺りから押さえて欲しい。
その後もコンスタントに作品を発表しているが、ブラック音楽(ブルースや南部産R&B、16ビートが華麗なインプレッションズ風ソウル・ナンバーなど)を内包しながらも、あくまでも都会の匂いを放つ『いつか、どこかで』(74年)、『レッツ・スティック・トゥゲザー』(76年)なども必聴すべき名作だ。
そして、ロキシーにおいて『アヴァロン』という凄まじいクオリティの最高傑作を完成させたフェリーは、ソロでも『ボーイズ・アンド・ガールズ』(85年)で決定的な新境地を開拓。「スレイヴ・トゥ・ラヴ」「ドント・ストップ・ザ・ダンス」で見せた、艶かしくも気だるい、心琴を揺さぶるような不可思議な感触……。さらに薄暗いモヤの中から立ち上ってくるような低音ヴォイスに、多くの婦女子が瞬時にして魂を射抜かれたのであった。『ベイト・ヌワール』(87年)や『タクシー』(93年)といった作品も、多少センチではあるが、「中年オトコのカッコよさとはなんぞ?」という命題に応えてくれる快作品。数多のくたびれた中年男性たちもこのフェリーを見習って欲しいものですよ、ホントに。(リッスンジャパン)
英国在住の青年を通じ、声をかけてもらうと、まがうことなき本人。非常にダンディな対応で、写真まで撮ってしまったのです。
という「ST JOHN」のディナーでした。
ST. JOHN
26 St john Street london,ECM1M4AY
Tel:020 7251 0848
1/30付、
☆『海外通信』Torino通信 Vol.5
「チョコレートブーム」
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投稿者 geode : 03:51