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2018年09月03日
「円かの杜」 神奈川・箱根強羅・旅館
年に何度か訪れる。
この日は「夏の合宿」と評して男性が6名それぞれ好きなCDを持ち
各地から「円かの杜」に集まる。
荷物を解き、風呂に入る。浴衣に着替え、食事である。
暦の上では秋だが、まだ残暑でもある。
その移ろいが献立に表れる。
先附
葛トマト(アメーラルビンス) 卸し生姜
トマトを葛で包みさっと揚げる。出汁の味わいが生き、トマトの食感が楽しい。
前菜
柿白和え
生落花生のかき揚げ
ピオーネのベニエ
鹿の子銀杏
菊花酢浸し
炙り帆立
鶏西京焼
丸十レモン煮
料理人の仕事の幅がうかがえる。
御椀
玉寄せ丸吸 松茸 紅葉人参 芽ネギ
すっぽんの味わいが出汁に溶けてゆく様がうれしい。
造り
3種 醤油、3年寝かしたニンニク醤油、山わさび・長芋・鰹節醤油
戻り鰹、赤烏賊、メイチ鯛。
鰹とニンニク醤油の相性の良さ。
烏賊と鰹節醤油。
焼物
甘鯛一夜干 浅利大根 谷中生姜
浅利の出汁で炊いた大根、谷中生姜がはじかみと似ているが別物。
甘鯛は味が濃密である。
しのぎ
稲庭うどん
この出汁は炭火焼きのあご出汁
すだちの酸味が爽やかさを告げる。
飛騨牛ヒレステーキ
ズッキーニ 舞茸 トマト
ヒレステーキのキレの良いこと、喉がなる。
舞茸の存在も大。
食事は江戸前握り
サンマ
脂の乗りに喉が潤う。
北寄貝
歯が入った時の甘味
鯖
うっとりする溶け具合
鮪
鉄分を感じさせる味と香り
雲丹
甘味が最大の武器となった
穴子
解けてゆくうるわしさ
玉子
まるでスフレのように。
この寿司は、料理人・五十嵐信幸さんの本領発揮だ。
水菓子
黄桃 シャインマスカット
胡麻豆腐 くこの実 黒胡麻あん
訪れる毎に料理のインパクトが増す。
楽しみにあふれた食事。
バーに場所を移し、音楽夜話が始まった。
「円かの杜」
神奈川県足柄下郡箱根町強羅1320-862
0460-82-4100
投稿者 geode : 01:18