2007年03月05日
「イ・ヴェンティチェッリ」 西宮・苦楽園 イタリアン
イタリア料理の浅井兄弟。
阪神間のみならず関西ではつとに有名である。
兄は芦屋で「ラ・フォーリア」
弟は苦楽園で「イ・ヴェンティチェッリ」。
この日は、京都の若き料理人仲間を含め8名で、弟の浅井卓司シェフの店にお邪魔する。
浅井さんは、この頃北神戸農園に通い野菜を仕入れることが多い。店からわずか2〜30分の距離だが、トンネルを抜けると別世界が広がっているという。修業先のイタリアの風景に似ているのも心が落ち着くらしい。
また、行き帰りの車の中でいろいろ考える時間があるのも効用らしい。
この日も農園で仕入れてきた巨大なシイタケがカウンターに置かれていた。
スタートは
↓白アスパラガスと蕗の薹の香り和え ゆで卵のマイオネーズ
蕗の薹はがくを取り湯がきオリーブオイルで和え白アスパラガスに添える。この香りと苦味がアスパラガスの甘さを際立たせる。ゆで卵の食感を残したマイオネーズもいいね。
前菜はまず
↓氷上産仔鹿の自家製のプレザオラと地野菜
プレザオラとは薫製のこと。仔鹿の薫製はたしかにスモークの香りはあるが、優しい味わい。カブラ、ヤーコン、キンカン、ゴボウなどの野菜の味も濃厚。
続いて
↓蛍烏賊と自然薯のピッツァ・タッリオ
サンマルツァーノのフレッシュなマリナーラで
自然薯でくるむことでピッツァの感覚。サンマルツァーノの酸味と葉芹の苦味が生きる。
パスタは
↓北神戸の天然茸のビーゴリー
茸が相当ジューシィ、それを受け止めるのが太打ちの手打ち麺ビーゴリー。リコッタチーズも利いている。
メインは
↓氷上産猪肉のロースト 黒豆と菊芋のトルティーノを添えて
葉ゴボウをパンチェッタで巻いたものと、土筆が付け合わせで、この苦味などが猪肉を高めていた。
デザートは
↓二朗の苺・サンジョベーゼと八角のソルベット
八角のソルベットの下に敷かれたのが栗豆。ヒヨコ豆の中心部だがホント栗のような味がする。
全体を通して骨太で、素材の力を前面にぐいぐい押し出してくる料理。一皿毎にシェフの熱いエネルギーを感じてしまう。
イ・ヴェンティチェッリ
西宮市樋之池町24-16アドール苦楽園1階
0798-74-0244
投稿者 geode : 09:50