2007年09月25日
「ひさ田」 岡山・赤磐市 寿司
山陽道、山陽インターチェンジからクルマで10分ばかり走る。郊外型というか、おそらく山地を宅地開発した住宅街の一角に、突如として「すし処 ひさ田」の文字が見える。
噂は聞こえていた。「あまから手帖」も昨年取材をしたことがある。サワラがテーマであった。
予約は午後1時。しまなみ海道の島民23名の島からの帰り道である。
開店は14年前というが、店内は美しい。カウンター上に埋め込まれたテレビが時代を彷彿させる。
アテは
帆立、サワラの炙り、鱧しゃぶ・山葵の軸付き
ここで酒をということになるのだが、クルマの運転です。日常から寿司の世界に入ってゆく。
さあ、握ってもらお。
あまてカレイ
一日寝かしてあるため、旨み(アミノ酸)が乗っています。
アオリイカ
ワタリガニ
サワラのづけ
辛味大根が乗っています。サワラの脂分と大根は絶妙。
みる貝
瀬戸内のウニ
クルマ海老
これは開いて寿司飯を包み込むように。
中トロのづけ
鉄分が旨みです。
キス
下津井のタコ
アワビ
シャコ
イクラ
太刀魚
吉田牧場のモッツァレラチーズのづけ
これが意外と合うんです。チーズと醤油は相性よしです。
玉子
芽ネギ
蕎麦
父上の手打ち
これは要予約なのですが、隣の席に座ったお客さんが非常に楽しい人で、お裾分けです。
締めは、お母さんが作ったあんです。
姿美しい、まさに「鄙にも稀な」という寿司屋さんです。大阪の「すし豊」で修業を積んでの独立。といっても14年前に江戸前が支持されることなく、少しずつファンを増やしていったとのこと。いまでは岡山市内はもちろん、福山、神戸からのお客さんがどんどん増えているとのこと。決してこの地を動くことがない、と漏れ聞いたのですが、その判断は正しいと思います。
これで、また山陽道を走る楽しみが増えました。
ひさ田
赤磐市桜が丘西9?1?4
0869-55-8585
※門上武司「食」研究所サイト上にて
『海外「食」レポート』Torino通信Vol.1 「食に保守的なイタリア人が
受け入れる新しいパスタとは?」を公開中。↓
http://
www.kadokami.com/
投稿者 geode : 01:20