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2014年03月04日
「柏屋 嘉翆庵」 大阪・千里山・日本料理
4名の会食。
年に一度、食事をする仲間です。
今回は、千里山の「柏屋 嘉翆庵」。
この席の主題は「近づく春」。
まずは、ミル貝と花わさびから始まる。
春の苦味をほのかに感じる皿である。
氷を敷いたところに右から
- 甘海老とこのわた
- 赤貝のふきのとう和えとキャビア
- 子持ち昆布と腐乳 木の芽
- とり貝 ちり酢
- 生うにと岩茸
と並ぶ。
それぞれ輪郭のしっかりした味わい。
残ったなめこは、雪を歩いた痕跡という趣向なのだとか。
お椀は、
伊勢海老の柔らか蒸し 雲子の葛豆腐。
伊勢海老の味わいが次第に出汁に溶け込み、
どんどん深い味になってゆくのが素敵。
喉が鳴るのだ。
造りは、ヒラメ、ひっさげ、車海老。
ひっさげの上品な脂分がいい。
毛ガニの卵付け焼き アボカドのあられ揚げ。
アボカドの脂分がいいアクセントに。
黄身醤油、毛ガニの蟹味噌も愉しい。
小さなおいなりさん、若ごぼうと飯ダコ、
のし梅と長芋と酒粕(板御神酒)、菜の花の辛子和え、
金時人参と蕪。
季節感たっぷり。
桜マスとタラの芽。
タラの芽の苦味がうれしい。
あさりの酒蒸し、のれそれ、セリ、針ショウガ。
粋な一品。
甘鯛の煎りだし
小芋しんじょう、湯葉、カラスミ、フキ。
カラスミとフキの相性の良さが、
甘鯛をぐっと引き立てている。
鮑の炊き込みご飯。
お茶碗に盛ると鮑がごろごろ。
デザートはミルクゼリー、ぶんたん、
マンゴー、キイウイ、イチゴ、蜂蜜。
黒豆とエンドウ豆のあん。
ここで抹茶かと思っていると
「かさね」というオリジナルの羊羹。
この細やかな仕事振りに驚きと感動。
抹茶で締まった。
茶の湯の世界観の深さを感じる食事であった。
「柏屋 嘉翆庵」
吹田市千里山西2-5-18
06-6338-2234
投稿者 geode : 01:47