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2014年05月21日
「ラボンヌターシュ」 大阪・西天満・フランス料理
カウンターに男女6名が揃う。
元料理人や和紙作家など多彩である。
まずは赤ピーマンのムースから。
これはシェフが8年働いた
東京・三田の「コートドール」のスペシャリテ。
「久しぶり」とか「パリのランブロワジーでも最近は出ない」など、
この料理について様々な言葉が飛び交う。
ねっとりとした口当たりに、
トマトの軽やかな酸味が生きる。
安心というかホッとする瞬間。
次は穴子とフォアグラのパイ包み焼き。
付け合せはスペインの黒インゲン豆、
スナップエンドウだ。
この焼き色は見事。
中はフォアグラと穴子。
2種の異なる甘みの饗宴が舌の上で
大きな拡がりを見せてくれるのだ。
新タマネギとホワイトアスパラガスのスープ。
ホワイトアスパラガスに空豆、
ホタルイカが加わる。
かすかな苦味もアスパラガスの特徴。
このマリアージュには思わず笑みがこぼれてくる。
エイのムニエル焦がしバターソース。
これも修業先の十八番。
エイの軟骨まで美味なので、そこまでしっかり食べる。
シンプルだが、どんどん印象が強くなる一皿である。
メインは牛ホホ肉の赤ワイン煮込み。
これを煮込み赤ワインを持込という趣向。
これもシェフの得意料理で、
柔らかく煮こまれたホホ肉のうま味にうっとり。
赤ワインソースのコクにも唸ってしまう。
クレームブリュレ。
表面はカリッと、中はとろける。
エスプレッソ。
決して派手さはないが、フランス料理が持つ世界観を
きっちりと提示してくれる料理である。
先端の技術を使い新たな料理が生まれてくると同時に、
このようなベーシックなフランス料理が同居するのが興味深いところだ。
「ラボンヌターシュ」
大阪市北区西天満4-1-8
06-6312-1777
投稿者 geode : 01:43