2016年01月15日
「草枕」 東京・内幸町・珈琲
ドアを開けると、瞬時に深い焙煎の香りが身体を包み込む。
表参道にあった「大坊珈琲店」を思い出す。
奥のカウンターに座る。
カウンターには文庫本がぎっしり詰まり、
上にはターンテーブルが乗っており、
そこでレコードが心地よさそうに回転しているのだ。
ちょうど、その時かかっていたアルバムは「グレン・グールド」。
じつはグレン・グルードという音楽家は夏目漱石の大のファンであった。
夏目漱石の著作をすべて読み、もっとも愛したのが「草枕」と言われている。
これが、この店の店名にも関係しているらしい。
投稿者 geode : 01:19