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2017年01月18日
「楽味」 京都・祇園・日本料理
コースではなくアラカルト。
少しずつだが、このスタイルの日本料理店が増えている。
割烹本来の姿といえるのだが、かつての割烹スタイルとはまた異なる。
そんな時、椀物を頼むことが少ないのが不思議である。
昨年末に訪れた記録。
京都の街に冷たい風が舞っていた。
その日の先付けはすっぽんの玉締め。
生姜がきいた味わいは身体を温める。これはうれしい一品である。
続いて赤貝のてっぱい。
ここまでは店側からの提供である。
ネタケースに入った食材を眺め、悩む。
料理人のおすすめを聞きながらも、こちらの食べたいモノも探す。
この葛藤も楽しい。
コッペガニ。
これは年内の定番ともいえる。
うま味の凝縮度は、見事である。
言葉少なくモクモクと食べる。
フグのぶつ切りにあん肝ソース。
これも冬ならではの献立。
ナマコ。口休めだ。
造りは、鰆、タコ、つぶ貝、ヨコワである。
質の良さが舌を覆いこむ。
クエの焼霜に蕪とカラスミ。
これもいいバランスでクエのうま味が生きる。
さりげなくほうれん草のおひたし。
フグの唐揚げ。これはテンションが上り、次第に無口になってゆく。
しゃぶるという行為が必要だ。
油揚げの焼き物。
ほっこりする。
クエのあら炊き。
濃厚な味わいはご飯を呼ぶ。
しいたけの焼き物。
素朴が力を発揮する。
牛肉も外せない。
おろしとわさびで・・。
熊の登場。この脂身の美しさ。
甘味が凄いことになっている。
だし巻きでご飯という段取り。
これが熊の鍋仕立てである。
わいわいやりながらの食事会であった。
「楽味」
京都市東山区祇園南側570-206
075-531-3733
投稿者 geode : 01:32