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2017年03月07日
「酒処てらやま」 京都・先斗町・日本料理
先斗町と木屋町を結ぶ路地に昨年末のれんを掲げた店。
「酒処てらやま」は、素敵な店である。
この季節ならではの花わさびと牛肉のたたきが目に入る。
口に含むと花わさびの香りと辛さが優しい。
そこの牛肉の味わいと甘さが絡む。
この出会いにうっとりするのであった。
牛肉と花わさびの麗しい相性でもある。
極端なことをいえばこの一品だけで、この店が好きになるくらい。
まだ夜風が冷たい時期におでんは魅惑的だ。
大根、ひろうす、新たまねぎ。
想像以上に出汁の味がしゅんでいる。うれしい。
蛤のお椀は貝類のエキスに充ち溢れていた。
牛タンスープの春雨。
これもスープの味わいが濃厚である。
そのうま味で春雨が生きる。
せろりのきんぴらはさっぱりしていて、かつほのかな胡麻の味わいで、パクパクとどんどん食べてしまう。
焼き茄子の胡麻和え。
胡麻がたっぷりかかっているのが特色。
胡麻のコクが茄子との邂逅を喜んでいるかのようだ。
だし巻きは、巻き具合といい出汁の含み加減も見事だ。
大黒しめじの焼き物は、しめじ自体から滲む液体が魅力である。
えんどう豆ごはんは香りが命だと実感した。
春の訪れを感じながら、おかわりである。
非常に居心地のよい一軒である。
「酒処てらやま」
京都市中京区鍋屋町212-3
075-255-3357
投稿者 geode : 01:19