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2017年04月20日
「三水館 その1」 長野・鹿教湯温泉・宿
長野県・鹿教湯温泉の「三水館」は思い出の宿である。
もう10年々以上も前に数度泊まっている。
訪れる度に料理が素晴らしくなっていた。
その進化がすごく愉しみであった。
今回も昨秋、キノコ三昧以来だ。
山菜を楽しみたいという思いが強い。
玄関から吹き抜けのロビー、サロンなどの雰囲気が変わらず、気持ちを開放してくれる。
部屋の入るとお茶とお菓子がでる。
このお菓子が素朴だが、地元の名物でないのが分かる。
明らかに地元の食材を使った味わい。
ここのメインは鍋である。
山菜がたっぷり入る。
こごみ、かんぞう、行者にんにく、田ぜり、クレソン、ニラ、三つ葉、なずななど。
鶏肉は霜降りとミンチである。
「うちでは『草鍋』と呼んでいます」と。
このネーミングもいいですね!
これだけの野菜を一度に食べる至福。
どの野菜も味の濃さが違う。口の中で苦味や甘味などが渦を巻いている感じである。
鶏からもいい出汁が出る。スープの味がどんどん変化する。
信濃ゆきますの昆布締めとなばな。
昆布の旨味が功を奏す。
舌を掴む力が強いのだ。
ふきの信田巻き。
煮物である。うどとわかめが加わる。懐かしい料理だが、ほっこりする。
じゃがいも饅頭。
じゃがいものキメの細かさ。
サラダ。
岩魚のポン酢あんかけ。
酸味の感じがほどよい。
山菜のおひたし。
しみじみと身体にしみわたる。
ふきのとうと百合根の御飯が秀逸であった。
ふきのとうは一旦素揚げしてから米と一緒に炊くのだと。
おかわり必至の一品。
黒胡麻ブリュレ。
夏みかんのシャーベット。
なんとも優雅な食事であったことか。
明日は朝食の様子です。
「三水館」
長野県上田市西内1866-2
0268-44-2731
投稿者 geode : 01:27