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2018年03月02日
「老松 喜多川」 大阪・西天満・日本料理
西天満界隈が面白い。
新進気鋭の料理人が、元気である。
その一人「老松 喜多川」の喜多川達さん。
2012年開店なので6年の歳月が流れる。
カウンターと個室があるが、カウンターの醍醐味は素敵だ。
この日は白子のフライから始まる。
水菜とキャビア。あたたかな前菜の大切さを知る仕事。
閖上(ゆりあげ)の赤貝。土佐酢のジュレがかかる。
ジュレが絡み、赤貝のうまみが増大だ。
椀物は、松葉蟹のしんじょうを百合根で包む。
しんじょうでありながら、素材感を見事に感じさせる一品である。
印象深い椀物であった。
造りは金目鯛。
皮目を少し炙ることで香りがたつ。
金目鯛の甘さも強調される。
帆立をさっと炙り海苔で食べる。
これは帆立の甘味が際立ち、海苔の香りも生きる。
ぶりは出汁をくぐらせ、かぶらと一緒に。
ぶり・大根のアレンジバージョン。喜多川さんらしい料理だ。
太刀魚に下仁田葱と白魚のフライ。
葱の甘味、白魚の香りなどが一体感を生み出す。
食事前の一品。フグに海苔、こぶ高菜である。
フグの詰まった味わいが記憶に残る。
白甘鯛のご飯。
白ご飯ではなく、混ぜご飯も喜多川さんの真骨頂。
米粒に白甘鯛の味が絡む。
うっとりとするうまさだ。
パンナコッタに抹茶のアイスクリーム、イチゴである。
いつも遊び心を漂わせた料理に気持ちも和む。
「老松 喜多川」
大阪市北区西天満4-1-11
06-6361-6411
投稿者 geode : 01:43