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2018年05月09日
「糸仙」 京都・上七軒・中国料理
京風中華というジャンルが確実に成立する。
これについては「京都の中華」姜尚美著(幻冬舎文庫)に詳しい。
この著作は名著だ。何度も読み返した記憶がある。
その本の中でこの「糸仙」は酢豚で取り上げられている。
シンプルな酢豚。豚肉とパイナップル、そこに甘酢あんがかかる。
今ではなかなか見ることができない酢豚である。
まるで蜜がかかったような感じさえある。
これが食べたいがために「糸仙」に足を運ぶこともあるぐらいだ。
この日は30名近い宴会であったのでおまかせにした。
クラゲの料理から始まる。
これの甘酸っぱい味わいがテンションを上げる。
チャーシューというか焼き豚である。
さっぱりすっきりと何枚でもいけるのではないか思ってしまう。
春巻きだが、皮が薄焼き卵である。
食べるのは一瞬だが、この薄焼き卵を毎朝焼き上げる仕事には脱帽だ。
フカヒレのスープ。
フカヒレの厚みなどを競うのとは訳が違う。
入っているというだけで嬉しいのである。
そして酢豚。
この艶やかな姿にうっとりである。
牛肉細切りと野菜の炒めもの。
火入れが的確である。
麻婆春雨。
春雨の食感がいいアクセントとなる。
海老の天ぷら。
ふんわり軽い。
焼きそば。
あんがかかる。
汁そば。
だしのうまみ生きる。
炒飯。
米粒全体に味わいが染み渡る。
京風中華。これはクセになる味わいである。
「糸仙」
京都市上京区真盛町729-16
075-463-8172
投稿者 geode : 01:27