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2007年09月03日
「ラ・ルッチョラ」 大阪・福島 イタリアン
東京から大先輩が大阪に。先輩は還暦をとうに過ぎ70歳になろうとする人物である。数日前に「夜は、カジュアルなイタリアンがいい。ワインを飲みながら」というリクエストがファックスで届いた。
来阪の旨を聞いたときには、割烹か居酒屋を頭に思い浮かべた。しかし、イタリアン。正直迷いましたね。
そこで選んだの大阪・福島の「ラ・ルッチョラ」です。昨年開店したばかりの店ですが、鈴木シェフの勢いが魅力。
先輩とその甥と、僕の3名。テーブル席に座り、まずは飲みものから。スパークリングワインをグラスで。
そしてメニュー決めです。前菜、パスタをそれぞれ好きな皿を一皿ずつ。メインはパスタあたりで相談ということになりました。
前菜は
油目と桃のカルパッチョ
脂の乗った油目に桃の甘み、グレープフルーツなど柑橘類の酸味も加わり、全体のバランスが見事にまとまりをみせた。胃袋が素直に喜んでいる。
カツオの軽いスモーク
伊勢エビは王者の風格。ねっとりした甘さが舌に浸透してゆく感じ。
次はパスタ三種
トロフィエとアワビのバジル風味
熱々のバジルを絡めたトロフィエの旨いこと。アワビの食感と旨みも加わり、どんどんスピードが速くなってゆくのです。トロフィエの歯応えも素敵です。
アサリとズッキーニのマファルダ
マファルダ。縮れ麺です。アサリのジューがよく絡み、濃厚な味わいとなる。それを受け止めるしっかり麺がまたいいのです。
赤センマイのカザレッチェ
センマイ独特の食感にトランペット茸など茸の旨み。クセになる味わいなんです。
ここまで白ワインを一本。
メインは
ハモとワタリガニのアクアパッツァ
ハモとワタリガニの特徴をお互いに高め合う料理です。料理に温度や歯応え、ソースが果たす役割など、あらゆる要素が重なり合って一皿のまとまりを作ると知らされたのです。
近江牛いちぼ肉のタリアータ
これは文句なしの一品です。いちぼは噛みしめるごとに旨みを感じ、サマートリュフの香りも贅沢なもんです。
ここまで赤ワイン一本。
デザートは
セミフレッド。
黒板に書かれたメニュー。
これと同じもの(小型)がテーブルに届く。黒板のメニューというのはシェフの思いが詰まっていて、なんとも魅力あるものです。
先輩はすっかり気に入り「次回大阪に来たときにはまた寄りたいね」とすっかり上機嫌でした。食後のグラッパも熟成がよく利いてまろやかな味わいでした。
ラ・ルッチョラ
大阪市福島区福島6-9-17
レジオン福島1F
06-6458-0199
投稿者 geode : 03:57