2008年01月23日

「十両」  京都・熊野神社   定食

「十両」京都・熊野神社・定食

3月1日発売の雑誌「ブルータス」。食堂の特集。東京の「グレープガンボ」や「祥瑞」のオーナーにしてワインのプロフェッショナル・勝山晋作さんと僕の二人が、京阪神の食堂を巡るという企画。共通の友人も多く、途中で通称「よみきむ」こと木村良樹さんも加わっての取材攻勢。
二日目は朝から堺の「げこ亭」に、そこから京都に移動し、熊野神社そばの定食屋「十両」に到着。

ここは、材料の素晴らしさはもちろんのこと、そん量の多さで語られることが多い店です。確かにボリュームはあります。コストパフォーマンスも極めて高い。

まずは名物のよこわの定食

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この分厚い造りが約10枚近くつくのですから、初めてこれを注文した人は驚くことしきりです。勝山さんも「これいつもの量?」と訝しむ。でもこれが通常です。ここに小鉢が二つ、味噌汁、チリメン山椒にご飯が付く定食が1365円なのです。

つづいて

金目鯛の煮付け定食

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これにも勝山さん、またものやびっくり。金目鯛の大きさと旨み、周辺の野菜のおいしさ。小鉢の豆も見事な旨さです。

これも名物・めばるの煮付け定食

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いつものことながら一尾しっかり入っています。付け合わせのゴボウなど野菜の味が濃厚かつすっきり。

そして冬場の白味噌仕立ての鍋

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野菜類がたっぷり入っています。この白味噌の味わいがいいのです。身体の芯から温まります。

玉子焼き

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これは甘みの利いたタイプではなく、出しのしっかり利いただし巻きです。ふわふわの中に卵と出しの味が生きています。

どの料理も、素材の質と京都の水が生み出した傑作で、味わいはすっきり。身体に滋養がしみ込んでゆく感じなのですが、なにせボリュームが凄い。うれしい定食屋さんです。

十両
京都市左京区聖護院山王町42
075-771-1170

1/18付、

☆『海外通信』 Paris通信 Vol.5
  『ルドワイヤン』の甘い響宴

1/16付、

 ☆「名店の賄い」
   第三回 「料亭 いか里」

公開しました。↓

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www.kadokami.com/
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投稿者 geode : 01:39