« | メイン | »

2008年02月12日

「木乃婦・フォアグラ」   京都・新町仏光寺   日本料理

京都「木乃婦」でのディナーです。

この日は、「Rougie」というフランスのフォアグラのスペシャリストが作ったフォアグラを使ったディナー。
それも「木乃婦」三代目の高橋拓児さんとフランスから来日の二つ星シェフ、ティエリー・マルクスとのジョイントです。

まずは先付けから。

ティエリー・マルクスは

1037486.jpg

ボルドー・ビー玉・キャビア。ワンスプーンで登場です。まさにビー玉に見えるその中にキャビアが潜んでいます。

高橋さんは、

1037488.jpg

雲子キャビア。雲子の上にフグの一塩を置き、そこにキャビアを。微妙な塩分の違いが旨みを増殖です。

前菜

ティエリーは、フォアグラと鰻の燻製テリーヌ。

1037490.jpg

付け合わせのパンのパリパリとした食感に、テリーヌを塗って食べる。鰻と赤ワインという王道の組み合わせにフォアグラをプラス。いかにもフランス料理らしい一品。これは旨いです。

高橋さんは、フォアグラの茶碗蒸し。スッポンの出しを使い、フォアグラは酒蒸し。スッポンとフォアグラの相性は見事なものです。なんの違和感もなく、優れた和の一皿に仕上がっているのです。

1037493.jpg

魚料理

ティエリーは、鮑とラビオリ「ブラ・クロワゼ」。

1037494.jpg

この印象的な盛り付けのこと。イカスミを巧みに使い、その味わいが結構フォアグラを引き立てる役割を果たしていました。

高橋さんは、鮑と新筍のふわふわ 紙鍋仕立て。

1037498.jpg

鮑は蒸し、筍は細かく切り、天然の貝柱のしんじょうに。伊勢エビのガラで取った出しで鍋仕立て。トリュフの香りが立ちのぼるなか、しんじょうを食べるという仕掛け。

肉料理は
ティエリーの鴨のオレンジソース ヌーベルバージョン。

1037500.jpg

鴨の上にはオレンジのムース、周りにはオレンジのスパゲッティというように、一旦解体し、再構築した料理。素直にその相性の良さを再認識したのでした。

ご飯は
高橋さんのフグの白子雑炊 フグひれ。これはもう反則技のように美味しい組み合わせです。しかし、モヤシをご飯粒大に切って入れるところが高橋さん。食感の違いが、また楽しみを演出するのです。

1037501.jpg

デザートは
ティエリーが組み立てを変えたレモンタルト。

1037507.jpg

レモンの酸味とチョコレートの甘み・苦味のハーモニーです。

高橋さんが冷製栗きんとん 濃茶アイス。

1037508.jpg

きんとんの中にはトリュフ、周りはつくね芋です。

このように日仏の饗宴は無事終了しました。高橋さんとティエリー・マルクスはお互いに交流があり、いままでの積み重ねがこの結果を生み出したのでしょう。

2/5付、

 ☆『マスターソムリエ岡昌治の「心に残る今月の一本」
  Vol.5 「Sine Qua Non (シン・クア・ノン) 」(ロゼ)

1/30付、

 ☆『海外通信』Torino通信 Vol.5
  「チョコレートブーム」

公開しました。↓

http://
www.kadokami.com/
http://
www.kadokami.com/

投稿者 geode : 05:09