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2008年02月22日
「魯山人と鯰」 京都・何必館 現代美術
「あまから手帖」連載企画です。
京都祇園「何必館」の学芸員・梶川由紀さんが、毎回ゲストにちなんだ魯山人の作品を選び、そこから対談が始まります。
4月号のゲストは、伝説の料理人・元「ジャン・ムーラン」のオーナーシェフ・美木剛さんです。美木さんは、稀代の読書家であると同時に芸術にも造詣の深い人物です。また魯山人の偉大なるファンでもあります。
初回の大阪大学・鷲田清一総長
二回目の建築家・竹山聖さん
と同様に、美木さんの美術や写真に対する視点というか、その美学には感心することしきりです。
そんな美木さんに、梶川由紀さんが選んだ魯山人の作品は、「鯰」です。
これは1923年魯山人が40歳の時の作品。須田青華さんの窯で焼いた作品。これが焼き物の初期で、67歳で死ぬまで20万点の作品を残すというから、やはり魯山人は傑物ですね。
この「鯰」が面白いのは、十客セットですべて顔の表情が違うのと、裏を返すと、そこにもちゃんと顔が描いてあるのです。
十客を並べると、泳いでいるように見えるのがまたいいんです。
ここに何を盛ったらいいかというところから会話は始まり、さまざまな世界を逍遙するのがこの企画の楽しいところです。
撮影は、田村尚子さんという女性の写真家が担当してくれます。
二人をどういった設定で撮影するか、それも楽しみのひとつです。
何必館の最上階には「光庭」と呼ばれる内と外がつながった世界があり、その造形がまた見事です。
とうわけで4月号の対談は無事終了しました。是非とも仕上がりをご覧ください。
門上武司食研究所サイトに
2/20付、
☆『海外通信』Paris通信 Vol.6
「ニュー・オープンパティスリー“カール・マルレッティ”」
公開しました。↓
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投稿者 geode : 01:15