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2008年02月26日
「芦屋川 むら玄」 芦屋市・奥池南町 蕎麦
有馬温泉に「むら玄」という蕎麦屋がある。当主は、村上熙さん。元写真家です。好きが高じて、蕎麦を打ち続け、とうとう蕎麦屋を開業となったのであります。
この「むら玄」の新展開が「芦屋川 むら玄」です。住所は、奥池南町ですが、芦有道路の入り口すぐそば。なんとロケーションのいいところなんでしょう。
建物は、滋賀県高島町の酒蔵を移築した客室と、蕎麦を打つスペースの2カ所に分かれます。なんとも贅沢な空間です。もちろん、そこに並ぶ椅子やテーブルは上質なものが揃っています。
じつは、ここ特製の鍋が完成、その披露を兼ねての食事会です。メンバーは「大人組」などの版元の渡部さん、「ステーション」の吉島編集長、神戸の編集プロダクション・藤原さん、ライターの宗田さんに「あまから手帖」編集部です。
まずは蕎麦屋のアテから楽しんでくださいということで、山葵菜と塩豆、板わさ(かまぼこ)、玉子焼き、蕎麦味噌です。
ホント、江戸の蕎麦屋を想起させるアテがつぎつぎと登場です。
板わさがなんとも旨いんです。
蕎麦味噌のカリッとした食感に、みんな「これはいい」と絶賛でした。
村上さんが「いいこまいが届いたんでお出しします」と。
「こまいってなんですか?」
「北海道で獲れる魚で干物にするのが多いんです」と。
氷下魚と書き、タラ科の魚で干物は酒のアテの抜群です。かなり固いのです、塩分の利き具合もすばらしく、あっという間に食べてしまいました。
いよいよ鍋の始まりです。
この「桃太郎鍋」は村上さんが20年以上通い詰め飽きることのない東京・四谷・荒木町の「桃太郎」という店の名物料理。
昆布だしベースに牛の頬肉を入れ、少し煮込み、そこに約20種類程度の野菜をいれ、しゃぶしゃぶ風に食べるのです。
なめたけを加えるのがポイントということです。
野菜はレタス、小松菜、ターサイ、春菊、パセリ、九条ネギ、クレソン、カイワレ、舞茸、はなびら茸、ニラ、黄ニラ、ホワイトセロリ、うるい、行者にんにく、青梗菜、菜の花、サンチェ、エノキ茸、シメジなどです。
どれもホントにしゃぶしゃぶ状態でさっと上げて食べるのです。
レタスのおいしさは格別です。
意外なのはパセリ、これが見事に苦味と旨みがミックスされるのです。
締めは蕎麦ご飯。
少しそのまま食べ、あとは出汁と梅干しを入れると出汁の味がぐっと変わるのです。
ここで終わってもいいのですが、やはり蕎麦を一枚ということで・・。
力強い香りのある蕎麦でした。
野菜の鍋と思っていたのですが、結構お腹にはインパクトありです。
季節によって入る野菜は変わってくるでしょうが、それぞれの楽しみが満喫できるはずです。次は仲間を誘ってきたいと思わせる鍋でした。
芦屋川 むら玄
芦屋市奥池南町1-23
0797-25-0232
門上武司食研究所サイトに
2/25付、
☆『海外通信』London通信 Vol.6
「フィッシュ&チップスが海を救う!?」
公開しました。↓
投稿者 geode : 05:00