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2008年03月04日

「ヨーロッパ軒」福井県・福井市・ソースカツ丼

「あまから手帖」5月号で「ご当地カツ丼漫遊記」を企画しました。これは、カメラマンのハリー中西さんと、各地に旅をする途中で特色あるカツ丼を食し、記録を続けてきました。その集大成というわけです。

カメラマンのハリー中西さん。さまざまな編集者、料理人からリクエストの多いカメラマンです。ホント、おいしく料理を撮る達人であります。そして、いま写真の世界はデジタル化が猛スピードで進んでいます。その中にあって、頑なにデジタルを拒否し、銀塩の可能性にチャレンジし続ける人物です。
そのハリー中西さんが、この「カツ丼漫遊記」で初のデジタルデビューであります。それもすべて「RICOH CAPLIO GX100」というコンパクトカメラで、自然光での撮影です。見物です。

取材も大詰めです。

「カツ丼の歴史が、ヨーロッパ軒の歴史です」という1913年開業、福井の「ヨーロッパ軒」に行ってきました。

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僕は、昨年テイクアウトで食したのですが、総本店で食べるのは初です。「あまから手帖」の編集者も同行です。この「ヨーロッパ軒」は、1913年(大正2年)に東京の早稲田で開業、創業者の高畠増太郎さん(ヨーロッパで6年修業の後帰国)がソースカツ丼を生み出した。その後関東大震災で、地元福井に帰り大正13年1月「福井ヨーロッパ軒」を作ったのです。

ソースカツ丼を注文しました。その時「パリ丼」という言葉が目に飛び込んできました。「ミンチカツ」の丼です。ソースカツ丼は必食です。そこにミンチカツを三個追加です。

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ソースカツ丼は、薄く揚げたカツを、特製ソースにくぐらせ、ご飯の上にのせるのです。このソースが、酸味と甘味が見事なマッチングで、ご飯とカツとの一体感を作り上げるのです。もちろん、熱いご飯にもこのソースがかかります。ソースの分量が抜群にいいのです。カツなのにまろやかな味わいには、やはり先駆者だけのことはあると、しみじみ思ってしまうのです。

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追加で注文したミンチカツがいけてました。

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肉汁たっぷりのところにソースがしみ込み、独特の味を表現です。思わぬ大ヒット。

というわけで、ソースカツ丼の元祖店に行って参りました。

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ヨーロッパ軒総本店
福井県福井市順化1-7-4
0776-21-4681

門上武司食研究所サイトに

2/29付、

 ☆『海外通信』Torino通信 Vol.6
  1月17日「ザ・カルボナーラ・デイ」

公開しました。↓

http://
www.kadokami.com/
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投稿者 geode : 04:49