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2008年04月14日
「天繁」 大阪・島之内 天ぷら
天ぷら、寿司、鰻、蕎麦は江戸のものという印象が強い。数からいえば、圧倒的に江戸に軍配が上がるのですが、関西にも素晴らしい店はかなりあるのです。
大阪島之内の「天繁」はその一軒です。開店は23年前。僕が初めて訪れてからももう20年は経っているのです。東京・世田谷にある「天露」という天ぷら屋さんの紹介でした。
ここで初めて食べた天丼の鮮烈さはいまも記憶にしっかり残っています。ミナミで遊ぶことが少なくなって、「天繁」に通うことが少なくなりましたが、ここで食べるとしみじみ天ぷらの旨さを感じ、ご主人・長井和夫さんの職人技に感心するのです。
長井さんは、東京の名店「天一」で修業し、支店の店長を勤めたのちの独立です。開店当初は、関西の味に会わせて、胡麻油1サラダ湯の割合でしたが、途中からそれを2対1の割合に変えました。この香ばしさがいいです。
先付けは筍です。ウニで和えています。
海老の頭が出ます。
続いて、海老二本です。絹糸一本程度、中が生という揚げ方。甘みが充溢です。この一本でやられたしまいます。
キスです。
余分な水分を抜き、旨みを残す典型です。
サラダも良いんです。
椎茸に海老の詰め物。
これも開店以来変わらずの仕事。
季節の空豆です。
香りが素晴らしい。
白魚にアスパラガスと季節ものが続きます。
味と香りのオンパレード。
イカは大葉で巻いてあります。
これも火入れの妙で甘みが溢れてきます。
しめじです。
フキノトウ、コシアブラ、タラの芽。
春の苦味を存分に味わうのです。
穴子。
半分に切ると、蒸気が上がります。半分は塩で、残りは天つゆです。
レンコン。
このぐらいに厚いサイズがいいですね。
さつまいも。
これもほっくりです。
締めは、天丼、天茶、白ご飯と選択できるのですが、迷うことなく天丼です。
この丼、つゆの濃さや、天ぷらの揚げ方、その絡み具合など文句なしのです。
昼間のかき揚げ、海老2尾、野菜3種、魚の入った天丼もお薦めです。
天繁
大阪市中央区島之内1-22-12
ロイヤルハイツ寿B1F
06-6245-9009
門上武司食研究所サイトに
本日4/14付、
☆「京都・名酒館 主人 瀧本洋一の『旨酒』」
Vol.4「野飲の醍醐味」
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☆『海外通信』Paris通信 Vol.8
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投稿者 geode : 09:39