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2008年07月04日

「上賀茂 秋山」  京都・上賀茂  日本料理

久し振りの「上賀茂 秋山」です。
京都西陣の刺繍作家や奈良でスローフード運動に熱心なご夫婦、
アーティスト、起業家など多種多彩な人達が集まりました。
共通項は食いしん坊です。

初夏の夕刻は、まだ明るい。
最初は、待合いでしばし休憩、
お茶を頂き準備が整い次第、カウンターに移動です。

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一皿目は
焼きハモにおかひじき、トマトにナス。
キュウリのすり流しがかかっています。

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ナスは海老の頭で取っただしで味付けされています。
初夏らしい酸味と甘味が入り交じった料理。

次は
椀物で赤足海老にズッキーニ、卵とじです。
カツオの酸味が利いただしです。

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造りは
淡路のウニ、明石の鯛、カレイの昆布締めです。

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ウニは明石の海苔で巻いて食べると、旨さ倍増。
鯛の旨みの乗り具合が見事でした。

あじのなめろうです。

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なめろうとは、あじに味噌、ネギ、ショウガのみじん切りなどを混ぜ、
さらにねばりがでるまでたたいたものです。
これは日本酒を呼ぶ味。

開店当時からの名物、黒米のおかゆ、パンダ豆と梅肉が入ります。
このとろりとした舌触りに穀物の甘味が加わるのです。

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八寸は

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焼きナスとつるむらさき。
おこぜの皮の煮こごり。
アスパラガスと川津えびの酢味噌和え。
モロッコインゲン。
と視覚にも美しい盛り付けです。

自家製さわらのからすみと切り干し大根の炒めです。
このアクセントの付け方がいいです。

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賀茂茄子と皮の山椒煮です。皮が旨いとうれしくなります。

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新タマネギに揚げキュウリ。

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この食感と苦味が秀逸というかショックでした。
この発想が素晴らしいのです。

さあ、締めのご飯に向かってスタートです。
美山の新ごぼうに伝助穴子の鍋仕立て。

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鶏の皮を脂分として補充だそうです。

この鍋を食べ終わる頃にご飯が炊けてきました。
ご主人の秋山直浩さんです。

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まずは、そのまま白ご飯。

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ふくよかなあまみとはこのような感覚なのでしょう。

二膳目はお焦げを少し入れてもらい!!

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そこに塩を振ると、なんとおいしいことよ。
おまけに味噌をプラスで大満足。

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このあたりで幕を下ろそうとすると「おばあちゃんが漬けた梅干し」。
思わずもう一膳です。旨い・・・。

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夕張メロンに美山のブラックベリー。

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場所を待合いに移し、お菓子と抹茶です。
これで「上賀茂 秋山」劇場の終演です。
拍手鳴りやまずといったところでした。

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上賀茂 秋山
京都市北区上賀茂岡本町58
075-711-5136

門上武司食研究所サイトに

7/3付、

 ☆『海外通信』Trino 通信 Vol.10
  遅れてやってきた、エスニック大ブーム

公開しました。↓

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www.kadokami.com/

その他、

☆「名店の賄い」
   第四回 「ショコラティエ なかたに」

 ☆『マスターソムリエ岡昌治の「心に残る今月の一本」
  Vol.7「Ch. Lagrange ’01 (シャトー・ラグランジュ)」

 ☆「京都・名酒館 主人 瀧本洋一の『旨酒』」
  Vol.4「野飲の醍醐味」

 ☆今月の「学会」レポート
  2008年3月度「第63回 トゥールモンド」

も公開中。↓

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投稿者 geode : 02:46