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2008年07月29日
「ラヴェニール・チャイナ」 兵庫・夙川 中華料理-
阪急夙川駅そばの中華料理「ラヴェニール・チャイナ」。外に目立つ看板はなく、一見イタリア料理店のような雰囲気を漂わす。
開店は10年以上前のこと。中華料理店といえば、赤と金色という極彩色を使う店がほとんどであった。その時代に、イタリア料理店のような感覚を持った店。いまでこそ珍しくはないが、当時は話題となったものです。
供する料理を、大皿に盛り込んで取り分けというスタイルではなく、ひとりひとりサーブする方式をとったのも早かった。
しかし料理は、四川料理をベースとして広東や北京料理のいいところを組み込んだメニューです。
この日は、8名。京都の若き料理人を含んだグループです。
スタートのサラダが衝撃でした。
苦瓜、鳴門金時、スイートコーン、枝豆、青瓜、プチトマト、オクラ、エビ、ミョウガ、アスパラガス、タコ、スルメイカ。ネギと生姜のソースが野菜をつなぐ仕事です。このソースがいいです。中華の前菜で、このサラダにはやられました。インパクト大きいです。
冬瓜のスープ。
干し貝柱、干しエビ、鶏ガラを使ったスープは結構濃厚ですが、旨みの宝庫です。冬瓜もほっくりと旨い。
ウサギの辛みソテー。
付け合わせに使われたプルーンの酸味もウサギとの相性良しです。
がしらの蒸しもの。
中国料理の得意とする蒸しものです。がしらのぷりぷり感がしっかり残っていました。ネギやパクチーの香りも不可欠ですね。
フランス産鳩の塩揚げ。
鳩に打たれた塩の働き、それが鳩の味わいを濃厚にしています。手でもってしゃぶるという食べ方が最適です。下に敷かれた野菜の酢漬けとの出会いも素敵でした。
麻婆豆腐。
「僕の原点は麻婆豆腐」と語る料理です。これは本場に近い辛みを出しています。辛いといっても、単に辛いだけでなく香りがあるのです。白ご飯と一緒に食べると旨み倍増です。
オリジナル担々麺。
具材が別添え、それを一緒に混ぜて食べる。辛みもあるが、それによって麺の旨みを引き出しています。
デザートは、
ピンクグレープフルーツ、山椒のアイス、中国風蒸しカステラ、サンメイタンゼリー、カシューナッツ。
中華料理のさまざまなバリエーションが楽しめる献立です。
ラヴェニール・チャイナ
兵庫県西宮市羽衣町10-21
夙川K.Sビル? 1F
0798-26-3656
門上武司食研究所サイトに
7/3 付、
☆『海外通信』Paris 通信 Vol.11
アラン・パッサールのバラのブーケ
公開しました。↓
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www.kadokami.com/
その他、
☆「名店の賄い」
第四回 「ショコラティエ なかたに」
☆『マスターソムリエ岡昌治の「心に残る今月の一本」
Vol.7「Ch. Lagrange ’01 (シャトー・ラグランジュ)」
☆「京都・名酒館 主人 瀧本洋一の『旨酒』」
Vol.4「野飲の醍醐味」
☆今月の「学会」レポート
2008年3月度「第63回 トゥールモンド」
も公開中。↓
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投稿者 geode : 04:38