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2008年08月26日

「泉屋」   岐阜・川原町  鮎料理

夏に訪れたくなる一軒。岐阜の川原町にある「泉屋」。
ここの鮎を食べたいがために岐阜に通ったことが何年も続いた。

当主・泉善七さんは、鮎焼名人である。
これほどしっかり鮎を焼く職人に出会ったことがない。
京都・大阪の料理人が夏になると揃って出かける。

まずは鮎の身を練り込んだグリッシーニ。
カリッとした食感のあとに確実に鮎の味が追いかけてくる。

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続いて、うるかと鮎のほぐしみ。
まずはうるかの登場。

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そして熟れ寿司のペースト。

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どちらもここのスペッシャリテ。
清酒かワインが欲しくなる一品。
ちなみに当主はワイン好きです。

いよいよ登場。30分以上かけて焼かれた郡上・白鳥の天然鮎。

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はらわたの苦味と身のホクホク感がたまらなく見事である。

もう一尾。和良川の天然。

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こちらのほうがやや肝に甘みがあるように感じる。

どちらも頭は香ばしく、まるで揚げたように。身はホクホク。
尻尾は煮干しのよう。
そんな焼き方の泉さんに、いつも頭が下がる。

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味女泥鰌(あじめどじょう)の天ぷらが出た。

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これは非常に貴重な泥鰌。なんとも旨い泥鰌でした。

参考までに。
藻類食のため泥臭さがないとされ、
ドジョウ類のなかでは一番味が良いとされる。
調理法としては焼き干しで作る吸い物等がある。
長良川では、石を伝いながら上流へ登ろうとするアジメドジョウを
筒へ導いて採る登り落ち漁が行われている。

締めは鮎ラーメン。一夜干しの鮎が入る。
これを崩してゆくと、スープに鮎の味がのっかてくる。
麺が無くなったところでごはんを入れると鮎雑炊のできあがり。
二度楽しめる銘品です。

山椒のアイスクリームがでて終了。

今年は9月にもういちど訪れるチャンスがあるので、
もう少し成長した落ち鮎がどうなっているか楽しみである。

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泉屋
岐阜県岐阜市元浜町20
058-263-6788

門上武司食研究所サイトに

8/5 付、
 ☆『海外通信』Torino 通信 Vol.11
  東京イタリアン事情
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その他、
 ☆「名店の賄い」
   第四回 「ショコラティエ なかたに」

 ☆『マスターソムリエ岡昌治の「心に残る今月の一本」
  Vol.7「Ch. Lagrange ’01 (シャトー・ラグランジュ)」

 ☆「京都・名酒館 主人 瀧本洋一の『旨酒』」
  Vol.4「野飲の醍醐味」

 ☆今月の「学会」レポート
  2008年3月度「第63回 トゥールモンド」

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投稿者 geode : 01:45