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2008年09月10日
「千ひろ」 京都・祇園・日本料理
京都祇園。
祇園ホテルというホテルがあります。
四条通りをはさんで、この祇園ホテルの北側路地。
じつは、ここは旨いもん通りなんです。
この「千ひろ」を筆頭に「なん波」「花霞」「侘家古暦堂はなれ」などが並びます。
じつは8月上旬に「千ひろ」に行こうと思ったのですが、
仕事が入り諦めた経緯があります。
この日は、京都偏愛ライター&エディターの関谷江里さんと
「じき宮ざわ」の宮澤夫妻と一緒にでかけました。
幕開きはなんとトマトのだしを使った料理です。蛸の旨みが生きています。
ほんのり温かい料理です。
トマト、三度豆、パプリカ、しめじ。やや予想を覆すメニュー。
4種の酒肴が並びます。
アジのなめろう、山形のだだちゃ豆、
万願寺唐辛子・じゃこ・松茸の軸の和え物、鱧の子です。
どれも酒を呼ぶ味わい。
そこへ「今日は鯖寿司です」となんと鯖寿司が登場です。
ふんわりした酢の締め具合。鯖の脂の乗りといい相性。
そして出てきたのが
「今日の鯛はホントにいい鯛です。自信もってお出しします」と説明された鯛のはらみ。
この甘さと脂分のバランスには脱帽です。
鱧のたたきに鱧の胃袋。
定番の醤油と塩昆布の細切りです。
椀物は鱧と松茸です。
椀も平椀を使う。
この出会いもの。季節を飲んでいるような感覚におちいるのです。
白甘鯛の焼き物。横に添えられたのはプルーン。
白甘鯛の脂の乗りとプルーンは、
お互いの良さを引き立てることになります。
大根とアスパラガス。冷たい一品です。
大根が旨いこと。蛸を炊いただしで調理するのです。贅沢な大根ですね。
松茸のフライです。
これにはウスターソースも現れました。これもホント贅沢な献立です。
そして焼き茄子。
これは主・永田さんの父親「千花」時代からのスペッシャリテです。
口に含むと、まるでハチミツのように甘いんです。
夏から秋にかけてはずせないメニュー。
イチジクの留め椀です。やや濃いめのだしにつけたイチジク。
いいですね。
漬け物に、
冷たい味噌汁。
松茸ごはんです。この流れの良さには感動です。
いつものジュースをいただき完了です。
随分と久し振りの「千ひろ」でしたが、期待を裏切らない料理でした。
千ひろ
京都市東山区祇園町北側279-8
075-561-6790
門上武司食研究所サイトに
9/05 付、
☆『海外通信』Torino 通信 Vol.12
全イタリアを覆うローコストブーム
公開しました。↓
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www.kadokami.com/
その他、
☆「名店の賄い」
第四回 「ショコラティエ なかたに」
☆『マスターソムリエ岡昌治の「心に残る今月の一本」
Vol.7「Ch. Lagrange ’01 (シャトー・ラグランジュ)」
☆「京都・名酒館 主人 瀧本洋一の『旨酒』」
Vol.4「野飲の醍醐味」
☆今月の「学会」レポート
2008年4月度「第64回 パトゥ」
も公開中。↓
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投稿者 geode : 01:16