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2008年12月05日
「子孫」 西宮市・甲陽園・日本料理
『あまから手帖』の編集者、詩人のひらのりょうこさん、
カメラマンのハリー中西さん達との食事です。
甲陽園の「子孫」です。
じつは、来年1月号から「子孫」の藤原研一さんに、毎月八寸を作っていただき、
ひらのさんが文章、ハリーさんが撮影という連載が始まります。
先付けは
菱がに うど 編笠茸 かに味噌 菊膾
副の先付け
かに子塩辛
秋の装いの先付けが二種類です。
菱がにの皿内は、実に見事な風合いです。
煮物椀
鱧焼目付 飛龍頭 松茸(岡山産) 松葉柚 清汁仕立て。
椀種の味がだしに移り、次第に濃厚な味わいとなってゆくのです。
喉がなるような味わいです。
造り
平目 烏賊 よこわ 寿のり 花紫蘇 紅白より 山葵 梅肉 醤油
よこわの香りと脂ののった旨みは忘れられません。
飯蒸
穴子 銀杏 つとむし
つとむしは香りも素晴らしく、穴子の旨みが生きています。
八寸
イクラ寿司 菊花、胡麻豆腐茶巾 紅菊
焼目栗 鮑 銀杏
なんとも美しい八寸でしょう。
そして次なる焼き物に入る
立派な松茸を見せてもらいました。
焼物
かます 松茸(岡山産)焙烙焼 割醤油
この焼物も含め、八寸と考えるのがいいかもしれません。
ご存じ、たっぷりの松茸です。
強肴
このようなスタイルのうちわ海老
それを、うちわ海老生揚 岩茸 山葵酢和 に
箸休
そば 雲丹 なめ茸 すだち出汁
さっぱりなんですが、雲丹の旨みは調味料ですね。
鉢物
海老芋 粟麩油煮 ほうれん草 針柚
しっとりと気持ちが落ち着きます。
御飯
松茸御飯
たっぷりの松茸の香り
吸物は
車海老 小菊 柚
香の物の五種
なんと贅沢な御飯でしょう。
水物
洋なし ピオーネ マンゴ ワインフローズン
菓子は栗きんとん
もちろん自家製、ほどよい甘さです。
見事な懐石料理。割烹に慣れていると、たまにこのような料理を食べると、
新鮮な刺激を受けることになります。
この食事は、10月末の献立です。
子孫(こまご)
兵庫県西宮市甲陽園本庄町5−21
0798−71−1116
門上武司食研究所サイトに
12/02 付、
☆『海外通信』Torino 通信 Vol.13
ピエモンテ・白トリュフの秋
公開しました。↓
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www.kadokami.com/
その他、
☆「名店の賄い」
第四回 「ショコラティエ なかたに」
☆『マスターソムリエ岡昌治の「心に残る今月の一本」
Vol.7「Ch. Lagrange ’01 (シャトー・ラグランジュ)」
☆「京都・名酒館 主人 瀧本洋一の『旨酒』」
Vol.4「野飲の醍醐味」
☆今月の「学会」レポート
2008年4月度「第64回 パトゥ」
も公開中。↓
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投稿者 geode : 06:43