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2008年12月26日
「いか里」 大阪・北新地・料亭
大阪北新地・本通の料亭「いか里」。
現ご主人の木村篤司さんは、三代目にして稀代の食いしん坊です。
ときおり一緒に食事をするのですが、
そのスピードとボリュームは常に他を圧倒するのです。
突き出しです。
松葉カニの身と味噌、カニ味噌豆腐の三拍子揃いました。
最初からインパクトありです。
タイラギ貝にトコブシ、イカに銀杏。
そしてカニのスープです。
これが傑作。香りは高く、コクはあるのにくどくない。
スッと胃袋に吸い込まれてゆくのです。松葉かにのビスクです。
人参のなます。これも素晴らしい。
スープに続く一品として文句なしです。
造りは、シマアジ、平目、ブリです。シマアジの旨いこと。
じつは、このブリ。この日に能登半島から届いたモノで、
無理をお願いして「いか里」さんに持ち込みました。
なにせ三代目は僕の中学校の同級生であります。
椀物。フグです。
フグの皮から白子まで入った椀物ですが、
この濃厚さには感激です。重層的な味わいを楽しみました。
焼き物はブリです。
造りで食するにはまだ早かったようで、焼き物にするとピタリであります。
カキの焼き物。
カブラのすり下ろしがかかっています。まあ旨みが強い一品です。
鯛の湯葉巻きです。
締めのお肉はローストビーフに、愛媛県西条市の赤いキイウイ、
フォアグラも付いていました。
このローストビーフの詰まったおいしさは見事なモノです。
野菜の炊き合わせ。ここにも料理人の実力発揮です。
御飯は、なんとジャコピラフです。
自家製のジャコ。ふんわりとした食感と旨みの相乗効果ありの一皿です。
北新地の料亭なのですが、
ここまで攻めの姿勢を貫いている料理は特筆すべきモノであります。
いか里
大阪市北区曽根崎新地1-6-12
06-6341-0741
告知です。
2009年1月18日(日)
午後1時30分〜3時
大阪・難波「カタログハウスの学校」で講演を行います。
〜スローな『食』を味わおう〜
http://www.cataloghouse.co.jp/study/
門上武司食研究所サイトに
12/19 付、
☆『海外通信』Paris 通信 Vol.14
レストラン“ローラン”のケアシガニのジュレ
公開しました。↓
その他、
☆「名店の賄い」
第四回 「ショコラティエ なかたに」
☆『マスターソムリエ岡昌治の「心に残る今月の一本」
Vol.7「Ch. Lagrange ’01 (シャトー・ラグランジュ)」
☆「京都・名酒館 主人 瀧本洋一の『旨酒』」
Vol.4「野飲の醍醐味」
☆今月の「学会」レポート
2008年4月度「第64回 パトゥ」
も公開中。↓
投稿者 geode : 02:54