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2009年04月28日
「レザール・サンテ」 大阪・豊中市・フランス料理
豊中に「レザール・サンテ」というフランス料理店があります。
数年前までは
「レストラン・ミチノ ”ル・トゥールビヨン”」という名前でした。
開店は19年前。当時はまだアメリカ村に「シェ・ワダ」があった時代で、
オーナーシェフの道野正さんは、そこでスーシェフとして働いていました。
そのときすっかり仲良くなり、それ以来の付き合いです。
そして「レザール・サンテ」となり
野菜を中心としたメニュー構成になりました。
そんな道野さんがこの7月半ばで、この豊中の店を閉じ、
大阪市内、それも福島に移転が決まりました。
ファイナルディナーです。
なぜか突然僕が、
このレストランにワインを預けていたことを思い出したのです。
電話をして
「ワインを置いていたはずなんだけど。
たしかモンジャール・ミニュレだったはず……」
「誰から預かったか分からないコーナーにありました。エシェゾーです」と。
ワインが呼んだのでしょう。
ワイン好きが集まり6名のディナーです。
ホワイトアスパラガスとマスカルポーネのムース
ミント風味の塩漬けマグロ添え。
スタートから飛ばしていますね。
シェフの迷いが吹っ飛んだようなメニューです。
ウズラのスモークとイベリコ豚チョリソのキッシュ
加えてエスプレッソ風味のサラダ。
元気な道野さんを感じる一皿です。
秋田産ラパンのコンフィと季節野菜のゼリー。
鋭角な味わいがありながら、一皿のまとまりはさすがです。
熊本のタケノコと丹後半島のレンコ鯛
フキノトウのキャラメリゼソース。
この味の重ね方こそシェフならではですね。
作る方も食べる方もテンションが上がってくる感じです。
カボスとシャルトリューズのグラニテ。
三田の朝挽き鶏 サフラン風味のソーススービーズ。
この鶏の旨さにソースの相性。これも道野さんらしいです。
鹿児島産黒毛和牛のフィレ 岩ガキのエスプーマ。
なんともこれもシェフならでは。
どんどん道野さんというシェフの個性が際立つ料理。
50歳も半ばにさしかかり、
おそらく大阪市内で最後のチャレンジという覚悟なのでしょう。
シェフの突き抜けた思いが、どの料理にも感じることができました。
もちろん、好みはあるでしょう。
でも勢いのある料理を食べることは嬉しいものです。
チーズの状態もよく、数種食べました。
デザートはイチゴのフィアンティーヌ。
プティフールもしっかり。
エスプレッソで締めくくりです。
十年以上預かってもらっていたエシェゾーは素晴らしい味わいで、
その力を満喫しました。
この日に飲んだワインです。
レザール・サンテ
豊中市岡上の町4−1−7パヴィヨン豊中B1
06−6848−2314
門上武司食研究所サイトに
2/05 付、
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投稿者 geode : 02:19