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2012年11月21日
「京、静華」 京都・岡崎・中華料理
静かなる興奮という言葉が浮かびました。
派手な旋律を奏でるわけではないのですが、
精神が鼓動するというような印象を受けた料理でした。
京都・岡崎にある中華料理店「京、静華」。
8名で奥の個室です。
うち6名は初めての人たち。
プレートの下に紅葉が敷いてあります。
スタートはハリイカから。
ハリイカは軽く湯引き。
甘みが出ています。
キクラゲと黄色のビーツです。
シラサエビの湯葉巻きにチリソース。
上のはカマンベールチーズのせんべい。
この味わいの合わせ方には驚きです。
チリソースの辛味がきいています。
ヒラメの刺身です。
中にだしのジュレが隠されていて、野菜などを絡めて食します。
ステキなハーモニーの誕生です。
そして驚きの一品。
秋の野菜料理ということです。
グリーンはチンゲンサイのソルベ。
黄色は銀杏。
白色は百合根と卵白の合わせたもの。
子持ち鮎の甘酢あんかけ。
まるで泳いでいるかのような姿も美しく、鮎の苦みもしっかり楽しめます。
上海蟹のスープ。
これが濃厚なのですが、すっきりした味わい。
舌から胃袋へストレートな旨みが伝わってきます。
横につくのが中華の饅頭です。
これがしっとりとした仕上がりで、スープに付けてよしなのであります。
うずらの香り揚げ。
青唐辛子と香菜です。
うずらの食感は予想より柔らかく、かつジューシーです。
辛味もいいアクセントになります。
レンコン餅です。
豚肉、豆チなどが入り、ややスパイシーな味です。
添えのターサイ、マコモダケの旨さがたまりません。
野菜のピクルス。
生姜がすこぶるの旨さです。
手打ち麺は九条ネギと一緒に。
シンプルですが、麺のコシと食感は素晴らしい。
ご存知、杏仁豆腐。
驚異の柔らかさです。
最後は杏仁のクッキーに、リンゴ、もち米とドライフルーツです。
訪れるごとに新鮮な驚きを覚えます。
どんどん進化を続ける宮本さん。
素晴らしい料理人であり、刺激を受けます。
「京、静華」
京都市左京区岡崎円勝寺町36-3 2F
075-752-8521
投稿者 geode : 02:25