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2014年01月28日
「点邑」 京都・御幸町三条・天ぷら
京都御幸町三条下ル。
天ぷらの「点邑」という店がある。
ここは名旅館「俵屋」の経営。
今年で開業20年を迎えるという。
本当に月日の流れはあっという間だと思う。
自家製湯葉豆腐。
ネギと大根おろしがかかる。
湯葉のほのかな甘さが食欲に火を灯した。
造りは平目とブリ。
えんがわの脂のノリ具合にはびっくり。
ブリもしっかりの脂。
それぞれ上品である。
椀はマル。
スッポンである。
こっくりとした旨み。
そのマルの唐揚。
これは噂に聞いていたので、是非ともと思っていた逸品。
噂に違わぬ美味であった。
すだちバージョン。
そしてポン酢です。
松葉ガニ。
言うまでもなく…。
いよいよ天ぷら。
エビの頭から。
ますます胃袋が活発化!
海老は芯の部分が生に近くて、心底甘い。
ネギはまわりを焦がすことで、
中のとろりと甘さが引き立つのだと思う。
からすみは贅沢過ぎる。
ふきのとう。
「つぼみのままのほうが、香りを強烈に感じます」
と料理長の小林さん。
その言葉とおり、歯を入れたときの香りの爆発力が違うのだ。
流石!
たっぷりのウニ。
これは旨いのなんの…。
これも見事であった。
くわいはすりおろして揚げている。
とろっとした食感と味わいの濃厚さに驚き。
ハゼ。
ふんわりとした歯ごたえに、香りがいい。
天ぷらのためにいるような魚だと思う。
バチコも天ぷらに。
素晴らしい!
契約農家の朝採れ椎茸。
肉厚でジューシィー。
まるで椎茸の温かいスープを味わっている感覚に陥るぐらい。
ハモ。
香ばしさがある。
締めは天茶にした。
軽やか。
デザートはイチゴとジュレ。
これは適度な甘さですっきりする。
20年という歳月が「京都ならではの天ぷら」
という世界を完全に作り上げたのではないだろうか。
春にまた訪れたい気分である。
「点邑」
京都市中京区御幸町通三条下ル海老屋町324-1
075-212-7778
投稿者 geode : 01:18