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2014年07月03日
「ブルガズアダ」 東京・麻布十番・トルコ宮廷料理
レストランジャーナリスト
犬養裕美子さんから教えてもらい、
知り合いが何人か伺い絶賛であった
トルコ宮廷料理店へ。
店内はエキゾチックは雰囲気が漂っている。
スタートは小さな料理から始まる。
テリーヌの原型となった野菜料理。
パンも自家製。
スパイス入のバターも美味。
前菜。
14〜19世紀の料理11種類盛り合わせ。
それぞれ野菜の使い方、
香辛料も巧みに加え、
非常に興味深い料理が並んだ。
なかにはラタトィユの原型となった料理もあり、
想像していたトルコ料理とは全くことなるメニュー。
レンズ豆のスープ。
鶏ガラでとったブイヨンがじつに味わい深く、
そこのレンズ豆の芳香も加わり見事な一品。
メニューには、
魚介料理 14世紀から19世紀のレシピから と書かれ
この日はヒラメの料理。
ヒラメはハーブで少しマリネ。
下はグリル、上はサラマンダーで火入れをする。
表面はカリッと、中はふっくらと本当に素晴らしい火入れ状態。
ルッコラなどの野菜にざくろのソース。
ヒラメと合わせる、どちらも美味しさを増してゆく。
繊細であり、印象に残る一皿。
豆類をつかった小さなサラダ。
メインは、乳呑み仔羊のチョップ
エーゲ海地方の自生ハーブ「ケキッキ」が香る
柔らかくジューシーな旨味堪能のグリル(15世紀)と
焼林檎と仔羊芯ロースのグリル
すりおろした林檎でマリネした仔羊芯ロースを炙り焼きに
シナモンの香りのグリル焼林檎と
アップルソースを添えて(15世紀)
二人でこの二種を頼んだが、
それぞれを一皿に盛り合わせてくれた。
スパイスの効かせ方が素晴らしい。
優しい仔羊の味わいを生かしながらも、
独自のスパイス使い。
唸りました!
小さなデザートが並ぶ。
飲み物はチャイ。
これまで経験をしたことがなかったトルコ宮廷料理。
オスマントルコの皇帝が残したレシピを継承する
数少ない料理人の一人が「ブルガズアダ」のシェフ
メフメット ディキメンさん。
テーブル席で説明を聞くと、
なんとストイックな人物だろうと感動する。
初めての体験ともいえるオスマントルコ宮廷料理。
また訪れたい。
「ブルガズアダ」
東京都港区麻布十番3-7-4 麻布六堂3F
03-3769-0606
投稿者 geode : 01:12