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2014年09月17日
「弁当について」
毎月1回、とある会社で昼を挟んで会議がある。
その会議は弁当付きだ。
かの会議に出て3年目だが、
2年目から弁当を作ってくれる料理人が変わった。
最初の1年は、
まさに懐石弁当という風情を漂わせていたが、
毎月パターンは同じであった。
ところが2年目からの料理人は挑戦する人物だ。
毎月意匠が変わる。
弁当に付く汁物もバリエーションに富んでいる。
あるときは玉子焼きが二種入っていた。
それは関西風のだしの効いたものと、
関東風の甘み重視の玉子焼きであった。
また、今回の弁当もそうなのだが、
おかずの下には全面薄焼き卵が敷かれてあった。
また「牛丼です」とコメントあった時は、
牛肉の部位が三種類異なるものが入っていて、
会議に参加していた人たちを驚かせた。
弁当という一つの枠でありながら、
さまざまな世界を盛り込むことが可能となる。
京都の街には仕出しの文化がまだ厳然と残っており
それぞれ特徴ある弁当を供される。
それらを眺めるだけでも楽しみがある。
というわけで、僕は毎月、
この弁当を楽しみにして会議に挑んでいる。
投稿者 geode : 05:21