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2014年10月01日
「燕 en」 京都・八条口・日本料理
随分と前の話しだが、Facebookかなにかで旨そうなカツレツを載せたところ、
タベアルキストのマッキー牧元さんが「食いしん坊は揚げものが好き!」との書き込みがあった。
なにせ最後の晩餐は「ビーフカツサンド」と決めているぐらいに揚げものが好きである。
なんの制約もなく、食べることを考えるとつい洋食メニューが頭に浮かぶほどだ。
京都・八条口に昨年開店した「燕 en」。
スタートは鴨と穴子というのがコンセプトであった。
たしか初めて伺ったときはそのコンセプトが生きていた。
料理長の田中さんは「開店して一ヶ月ぐらいそうでした」と。
そこで食べた鴨カツに痺れ、それをつける山椒醤油に驚いたのだ。
実山椒と濃口醤油、たまり醤油、砂糖、酒をじっくり煮詰めてゆくと完成らしい。
やや甘みもあり、山椒のぴりりとする辛みもある。
これを鴨カツにつけ食べた途端、一度にこの店のファンとなったぐらいだ。
そして会話の中で「夏になるとハモもでますよね。
ハモフライにウスターソースがいいですね」とつぶやくと
「ウスターソースも作っています」とのキャッチボールが生まれた。
時は春から夏に流れ、ハモの登場であった。
ハモフライにウスターソースとトンカツソース、
山椒醤油まで用意されていた。
この三部作で、ここでは揚げもの必須と感じ取ってしまったのだ。
「和久傳」NYの精進料理「嘉日(かじつ)」で修業を重ね帰国後、
この店の料理長を勤めることになった。よって割烹はお得意である。
もちろんそのメニューを食べるのだが、
ついつい揚げものを取ってしまうのだ。
先日の献立は以下の通り。
梨と舞茸 菊菜の白和え 松の実
のどぐろの塩焼き 酢立
胡麻豆腐と秋トリュフ
アワビ唐揚げと銀杏 肝ソース
ルッコラのサラダ 菊芋チップが秀逸
とうもろこしのかき揚げ
盛り合わせ
雲子 こがしバター醤油
松茸 ウスターソース
鱧 山椒ソース
この日はソースが三種類だ。
城陽のいちじくときなこクリーム 振り柚子
きなこクリームは独特の食感。
締めは鴨と九条葱のそば
というラインナップで締めくくり。
満足の夜であった。
「燕 en」
京都市南区東九条西山王町15-2
075-691-8155
投稿者 geode : 01:10