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2014年12月01日
「HIROFUMI FUJITA COFFEE」 大阪・玉造・コーヒー専門店
大阪の玉造。
僕にとっては不思議な界隈だ。
環状線玉造駅には下町風情が色濃く残っている。
西側は住宅が点在し、長堀通りからは階段を上がるというところもある。
また上町筋からはゆるやかな坂道となっている。
40年以上も前に仲間が集っていた旧いアパートがあった。
ときおり懐かしくなってその通りを通るのだが、
そのアパートはすっかり消えてしまっていた。
その近くに好きなパティスリーがあったりして、
また異なる思い出が詰まっている界隈でもあるのだ。
そんな玉造にコーヒー専門店ができていた。
店名は「HIROFUMI FUJITA COFFEE」。
雨が降る中、行ってきた。
細い路地にその店はあった。
店内には大きな焙煎機がある。
左手にテーブル席があり、
そこには本を読む男性がいたり、
一人の女性は置かれていた雑誌を熱心に読んでいた。
女性の三人組はもっぱら会話に戯れていたのであった。
メニューを見るとシングルオリジンがずらりと並ぶ。
シングルオリジンが13種、ブレンドが3種である。
つまり16種類の中からチョイスする。
エチオピアも2種、ニカラグア、東ティモールもある。
だが、やはりマンデリンにする。
小さいメニューには魅惑的なスイーツがある。
メレンゲココナッツを頼んだ。
カウンターの中でマスターが淹れる。
円錐形のペーパーフィルター。
運ばれたきたカップも個性的であった。
色合は紺がベースである。見事だ。
よこに「黒糖抹茶です」と。
メレンゲココナッツも来る。
マンデリンを含む。
深煎り。苦味は感じる。
しかし飲みくちはかなりのスッキリである。
本当にマンデリンは印象が、各店で相当にちがう。
このマンデリンはまさにスペッシャルティの特徴が満載である。
香り高さと優雅さを持ち得た一杯であった。
メレンゲココナッツと黒糖抹茶の甘みもいい感じであった。
僕が飲んでいる間にも豆を購入する人が頻繁に訪れていた。
その会話がこぼれてくると、常連らしき感じだ。
繁華街でなく、住宅街の一軒として、
とてもほほえましい感覚を覚えていたのであった。
「HIROFUMI FUJITA COFFEE」
大阪市中央区玉造2-16-21
06-6764-0014
投稿者 geode : 01:28