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2015年01月13日
「カ・セント」 神戸・北野・モダンスパニッシュ
昨年末12月29日は「カ・セント」の最終日。
何年か前にも最終日に訪れたことがある。
シェフの福本伸也さんのストイックな性格が料理にも確実に現れ、
唯一無比の世界がこのレストランでは展開されているのだ。
料理を食べる楽しみは、
シェフ独自の個性と付き合うという楽しみを
満喫できるということを実感する。
最初に出た皿は松葉ガニであった。
ハーブを効かせ、すりおろしたリンゴと山芋。
一瞬、この組み合わせは何だと感じたが、食べると納得。
松葉ガニの風味が生きていた。
続いて粕汁。
中には海老芋、むかご、銀杏、大根、三つ葉が入る。
まさに粕汁だ。
この世界観が見事。
生牡蠣には梨の冷たいパウダーがかかる。
温度、梨の香りと甘味が牡蠣にこんな至福をもたらすとは。
ふぐの白子のフリットには蕪。
とろりとさくりの饗宴。
鯖のマリネにはトマトのジュレにニンニク。
太刀魚にはモボソース。
カワハギのセビーチェ。
アンチョビの旨さには脱帽。
血のソーセージ。
サ・マーシュのカンパーニュ。
このカンパーニュは「カ・セント」の
料理に合わせて作られたもの。
低温調理されたフォアグラ。
食感といい甘味のだし方など見事な一皿。
季節のサラダ
これはスペッシャリテである。
魚料理はクエ。
この断面の輝き。
肉質がしっかり、火入れも最適。
青首の鴨は炭火で調理。
根セロリのピュレ。
血の味わいとともに噛む楽しみ。
魚介のオジヤ。
魚のエキスを吸い込んだ米粒がご馳走。
レクチェのアイスクリーム。
栗のデザート。
器が奏でる文様が美しい。
栗の甘味がアクセントとなり効果的だ。
ミニャルディーズ。
エスプレッソ。
まさに福本ワールドをしっかり楽しんだ。
「カ・セント」
神戸市中央区中山手通4-16-14
078-272-6882
投稿者 geode : 01:30