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2015年01月29日
「エルクコーヒー」 大阪・西天満・コーヒー専門店
コーヒーは嗜好品である。
僕は、特に深煎りを好む。
深煎りジャンキーと呼ばれ、
自分でも本当に深煎りがつくづく好きだと思う。
よって、初めての店ではマンデリンを注文することが多い。
このマンデリンという豆ほど、煎り方などで味わいが異なることが多い。
一昨年 北海道・美瑛の「Gosh」で出会った
シナール・マンデリンという豆は、衝撃を与えてくれた。
豆自体は黒光りがするほど、艶がある。
コーヒーオイルがしっかりでていた。
一瞬、あまりにも焙煎がきついのではないかと思ったほど。
しかしだ。
ネルドリップで淹れられたシナール・マンデリンは、
マンデリン特有の苦味はあるものの、
あとからじっくり感じる甘味は素晴らしく、
余韻の長さは格別であった。
品格があり高貴な味わいだと感じた。
これを取り寄せては、コーヒー好きと飲み、
親しいコーヒー店のマスターとこの豆を前にして話した。
プロフェッショナルが口をそろえて
「この焼き方は美しい」と賞賛するのだ。
一粒の大きさも大きく、ぷっくり豆の膨れ、
サイズも揃っていたのであった。
大阪・西天満に「エルクコーヒー」という店がある。
高野さんご夫妻が二人で営んでいる。
ここはずっと能登半島・珠洲の「二三味珈琲」の豆を使っていた。
それ以外の豆を探していたところで、
出会ったのが「Gosh」であった。
ついに「Gosh」から豆が届いた。
まずは3種
シナール・マンデリン。
ブラジル ショコラ。
ルワンダ トレ。
メニューには「深煎りがお好きな方におすすめ」と。
迷うことなく シナール・マンデリン。
じっくりとネルドリップで淹られる。
まったりしながらすきっと感もある。
高貴な苦味と甘味は十分だ。
なんだか、ずっと探し求めていた
恋人に会ったような気分すら覚えた。
ゆっくり飲みたいのだが、ついスッと飲んでしまった。
この出会いは殊のほかうれしい。
コーヒーが紡ぐ物語が始まる。
次は、ブラジル ショコラだと思った。
早く「エルクコーヒー」に伺いたいのだ。
「エルクコーヒー」
大阪市北区西天満4-6-5イヅツビル 1F
06-7651-4036
投稿者 geode : 01:39