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2015年04月09日
「デリシャス」 大阪・服部・ステーキハウス
ここ一年近く思い続けていた店にようやく行くことができた。
その名は「デリシャス」。
ステーキハウスである。
じつは「心斎橋でりしゃす」という鉄板焼きの店には何度も訪れている。
マスターの吉原さんのお父さんの店が、
服部の「デリシャス」というわけ。
マスターのお父さんに対する尊敬と敬意を聞き、
そのことがずっと頭の片隅に渦巻いていた。
お父さんの焼いた牛肉が食べたいと思い続けてきたのだ。
阪急宝塚線・服部天神駅からすぐ。
扉を開けて中に入る。
お父さんの吉原義雄さんが、鉄板の向こうにおられる。
表情がなんとも優しい。
笑顔で我々を迎えてくれた。
「まずはラムシンのタタキからいきましょうか!」と。
お皿にたっぷり盛られたラムシンのタタキ。
色艶がいいです。
牛肉のキメの細かさとつまり具合が見事だ。
甘いのにすっきりとしている。ぺろぺろと食べ進む。
次はステーキだ。
鉄板に宮崎牛のヒレとロースが乗る。
その前に吉原さんが立つ。
柔和な表情が変わる。
職人の目つきだ。
やや鋭さが加わる。
肉を焼くスタイルが様になっていいる。
どう撮影しても絵になる。
聞けば、この店で49年が過ぎたという。
お父さんは、さらりと仰ったが、これはすごいことだ。
ロースを口にふくむ。
甘い液体が口のなかであふれる。
香りもありだ。
続いてヒレだ。
脂分が少ないが、噛みごたえありで香りも強い。
サラダで一旦口の中をフラットにする。
無論、ハンバーグも食べる。
ふんわりと柔らかい食感と甘みと酸味のあるソースがまたよく合うのだ。
これはまさに「心斎橋でりしゃす」の原型だと思う。
こちらが早いペースで食べるので「ヒレのタレ焼きもいっとこか」
ということでタレ焼きが登場。
締めにはヘレのチーズ焼きをオーダーした。
デンマークのチーズやトマトなどをからめるようにして焼き上げる。
チーズのコクも加わるのだが、すっきりいるのがすごい。
デザートはシンプルに苺である。
やっとお父さんのステーキを食べることができた。
なんとも居心地がいい空間であった。
マスターが尊敬するのがよくわかった。
料理は、やはり「人」であり、
作り手の生き方などが如実に反映されていると実感した。
「デリシャス」
豊中市服部豊町1丁目6-7
06-6863-0022
投稿者 geode : 01:38