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2015年05月25日
「イタリア食堂コロンボ」 京都・河原町丸太町・イタリア料理
通う度に新たな発見のあるイタリア食堂。
シェフの吉村さん夫妻の明るい雰囲気が、
いつも楽しい時間をプレゼントしてくれる。
この春、イタリア菓子の専門店も出店し、これからがすごく楽しみ。
多くの友人に紹介すると、ほぼリピーターになっているのだ。
まずはパルマ19ヶ月熟成の生ハムから。
一口目は優しく、あとはねっとりとした食感。
水牛のモッツレラをローストしたパプリカでくるむ。
このパプリカが甘い。
チーズの濃厚な味わいとの相性が見事であった。
紀州梅真鯛のカルパッチョ。
真鯛の甘味にセルバチコの苦味やトマトの酸味などが絡んで、
一皿の喜びを倍加する。
ベジタブルという「コロンボ」の人気メニュー。
元気な野菜がどっさり。
滋賀の契約農家からとどく野菜は色艶など輝いているのが分かる。
ニンジンのサラダ、アスパラガス、ズッキーニなど
それぞれの個性を生かす調理法が、その旨さを高めている。
三河湾の天然ムール貝のシェリー蒸し。
海の栄養素がぎゅっと詰まっている感じだ。
オランダ産アスパラガス。
パルミジャーノ・レッジャーノがかかり、
その濃厚さに卵黄がアクセントをつける。
アスパラガスをおいしく食べる一つの手法である。
卵黄の働きも大きい。
コクと調和。
トリッパと豚足の煮込み。
レンズ豆も入り、トマトの生かし方、
トリッパなどの火入れが渾然一体となって感激度の高い一品に。
ここからはパスタの連続攻撃。
タラコのスパゲッティ。
これは名物!それを凌駕する味わい。
これは火入れのタイミングが支配する出来上がりだ。
液体が多すぎることなく、また火が入り過ぎてダマになるのでもない。
まさに乳化の仕事がきちんとなされている。
レモン風味のオリーブオイルを使うことで香りの演出も見事。
アサリ、青のり、ズッキーニのリゾット。
米の食感はやはり火入れの技。
やや固めと思わせるのだが、
それが素材と一緒に噛むとなんとも心地がよい。
青のりの風味にはやられました。
ポモドーロは水牛のモッツァレラを使う。
王道にして安心感、そして垂涎の味わい。
定番の料理をどこまで高めるか…リピーターを満足させるコツだ。
ウイング麺は馬のスネ肉の煮込みと。
京都の製麺所「麺屋棣鄂」さんが作ったウイング麺を見事に使いこなす。
独特の食感と馬肉の粘りで忘れがたい一品に。
ドルチェは濃厚なパンナコッタ。
これは濃いがクセになりそう。
アッフォガートはエスプレッソの苦味がポイント。
ティラミス。
これぞ待ち受けていたドルチェ。
アマレットの香りを運び、マスカルポーネのコクが泳ぐ。
そしてなによりの軽さが身上。
おかわりをしたくなる。
エスプレッソのクレマが美しい。
ネイバーフッドレストランである。
「イタリア食堂 コロンボ」
京都市中京区河原町通竹屋町上る大文字町242
075-241-0032
投稿者 geode : 01:45