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2015年06月10日
「懐食清水」 大阪・島之内・日本料理
何年ぶりだろう。
5月末に出かけた島之内の「懐食清水」。
僕には印象深い一軒である。
常に前に向かって走り続けている印象が強い。
この日はカウンターではなく、部屋での食事。
男性4名、日本の食材や飲食店の話題で盛り上がる。
いきなり
「五島列島のウニの飯蒸しです」という言葉から始まった。
インパクトありますな。
海苔の香りも生きている。
八寸は菖蒲が飾ってある。
これは邪気を払うという。
稚鮎のあられ揚げ
いたどり
あさり
鯛 など。
一つひとつ味のふくませ方に工夫あり。
椀物はおこぜがメイン。
ふっくらとした歯ごたえにだしの深みが素晴らしい。
造りは鯛ととり貝。
鯛はねっとりと舌を包み込む。
とり貝はみずみずしい甘味。
焼物はアブラメ。
半生に近い状態で仕上げる。
香りと甘味に梅肉の酸味がピタッとくる。
「熱いので、気をつけてください」と渡され餅。
海老餅。
中は桜海老。
その香りと濃厚な味わいと餅の食感などが渾然一体となり
口の中で妙なる調和を生み出していた。
鍋は山菜と猪。
猪の脂分が上品だ。
花山椒のピリッとした香りと辛味もいい。
御飯は鯛飯。
米粒にしっかり鯛の旨みが絡んでいる。
香物は胡瓜と水なす。
デザートはブランデーアイス。
食後は、ご主人から食材の仕入れなどについて話しを伺う。
「できるだけ生産者の方と直接やりたいんです」と。
時代の流れは確実に、その方向に向かっていると感じた。
「懐食清水」
大阪市中央区島之内2-13-31 キャスティール1階
06-6213-3140
投稿者 geode : 01:37