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2015年06月17日
「このは」 大阪・南本町・日本料理
肥後橋から南本町に移転以来初の「このは」である。
通りから少しセットバックした建物。
そこにのれんが見える。
いい気が漂っている。
店内はスッと伸びたカウンター8席。
座敷が4席である。
白木のカウンターの手触りもよく、心が高ぶる。
始まりはトウモロコシのすりながし。
ジュンサイ、紅ずわいかに。
トウモロコシの甘味が鮮烈だ。
胃袋が素直に反応する。
椀物はアイナメのくずタタキに胡麻豆腐。
アイナメは花が開いたようにふんわりとする。
きちんとした仕事を感じる。
だしの味わいも淡いところから始まり、
アイナメの味などが溶け込みいい塩梅となる。
造りはあこうと鳥取のまぐろ。
あこうは煎り酒で、まぐろは醤油。
造り第二弾は徳島の鱧。
さっと炙るだけだが、口内の充実感が見事だ。
鮎の塩焼き。
上は岐阜県 長良川
下は滋賀県 安曇川
苦玉の感じが若干ことなる。
炊合せは加茂茄子に万願寺唐辛子。
ほっくりした味わい。
続いて天ぷらの材料が見せられる。
しらさ海老。
甘味の弾け具合がいい。
新タマネギ。
ふくよかな甘さ。
穴子。
ズッキーニの花にはホタテと鮒寿司が入る。
酸味が結構効いている。
かき揚げ入りのにゅうめん。
水無月。
美しく、制御された甘味も素敵だ。
抹茶。
気分がしまる。
居心地のいい空間で、いい時間の流れであった。
「このは」
大阪市中央区南本町2-6-22プルミエール南本町1F
06-6243-0228
投稿者 geode : 01:13