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2015年07月06日
「御影ジュエンヌ」 神戸・御影・フランス料理
いつも満席が続くレストランである。
父・母・息子が二人に数名のスタッフが加わる。
カウンター内の小さな厨房に多くの料理人が見事に無駄なく動き続ける。
その姿を見ているだけで、熱いものがこみ上げてくる。
三重の岩ガキと秋田のじゅん菜、海ぶどうを添えたガスパッチョ。
色彩にやられ、香りに驚き、岩ガキのコクに感動だ。
軽く炙った明石のキスとフレッシュキャビア。
キスは昆布締め。
旨みがどんどん強くなる。
視覚に訴える力も強い。
針烏賊とモッツァレラチーズを詰めたズッキーニの花のフリット。
真っ黒なソースはイカスミでこれが旨みたっぷり、いい仕事をしている。
ゴールドラッシュ(とうもろこし)のパンナコッタ。
甘味の勝利だが、品格を忘れないのが見事。
静岡産赤座海老の炭火焼きと小つぶのビーツのロースト。
海老の火入れが素晴らしい。
バターもたっぷり。
蝦夷あわびとオーストラリア産黒トリュフのリゾット。
贅沢三昧だが、バランスは素敵だ。
6月の畑。
ここのスペシャリテ。
多数の食材を組み合わせることの大切さを知る。
フォアグラと宮崎マンゴーのロースト カラマンシーヴィネガー。
フォアグラとマンゴーの出会いは間違いなし。
明石の鯛の炭火焼き アーティチョークのピュレ。
この季節の鯛なのに、おどろくほどの旨み。
火入れのタイミングもジャスト。
メインディッシュは4種からチョイスだが
岩手産白金豚のローストをチョイス。
これが大当たり。
しっとりした歯ごたえから味わいの深さまで、
豚肉の驚異的な力を覚えた逸品であった。
チーズが数種。
デザートはレンズ豆のみつ豆
岩手自然放牧牛のミルクのアイスクリーム。
アイスクリームのおだやかなコクが忘れられない。
バニラのプリンにコーヒーゼリー、トンカ豆の泡。
さくらんぼたっぷりのデザート。
エスプレッソで締めくくる。
なんともめくるめく時間の流れ。
安定した「御影ジュエンヌ」を堪能したのであった。
「御影ジュエンヌ」
神戸市東灘区御影3-1-4 Mパレ御影 1F
078-854-4393
投稿者 geode : 01:49