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2015年08月25日
「やまぐち」 京都・祇園・イタリア料理
贅沢という言葉が似つかわしい一軒。
祇園のイタリア料理店「やまぐち」である。
京町家をリノベーション。
カウンターと2階のみ。
基本は紹介制である。
カウンターに座る。
東京から旅人や祇園の料理人などという面々。
カウンターに置かれたトリュフの存在感のあること。
スタートは干貝柱の出汁のジュレに、ジュンサイ、
枝豆、干しなまこ、仕上げはバチコという贅沢さ。
これで一気にテンションが上がる。
小さな器にトリュフが全面を覆う。
中にはフォアグラのテリーヌの白和え。
ピオーネが入り、旨味、甘味、酸味とコクが渾然一体となっている。
大きな岩ガキのポッシェ。
キュウリのソースにはこれでもかというぐらいのキャビアがのっかる。
刻みネギも加わり、また辛味も少しプラスされることで
濃密な岩ガキがすっと胃袋に収まってゆく。
つぎはトウモロコシのスープが登場。
そして鮎の唐揚げがでてくる。
なんとトウモロコシのスープにつけて食べるのだ。
トウモロコシはソースであった。
このユニークな発想には驚くばかり。
アワビのステーキ。
鷹峰唐辛子や大徳寺納豆という京の食材を合わせるのも面白い。
不思議なものでイタリアンなのにどこか安心感が漂う。
フルーツトマトのカッペリーニ。
ウニとワサビと穂紫蘇も良いバランス。
コクと爽やかさの饗宴である。
パスタに黒トリュフがしっかりと。
これがつけ麺スタイルに。
鴨の出汁とかつおの出汁、そこに発酵バターが加わることで
トリュフと相性が数段高まるというわけだ。
お見事!
近江牛のヘレ肉。
じっくり塊で火入れをしたもの。
番茶のゼリー。
チョコレートのスフレにお茶のジェラート。
エスプレッソと小菓子。
豪快なまでの食材の出会いである。
「やまぐち」
京都市東山区祇園町南側570-185
075-708-7183
投稿者 geode : 01:58