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2015年09月29日
「泉涌寺 齋華」 京都・泉涌寺・中国料理
東大路通りを東に入り、泉涌寺の山門をくぐる。
一瞬、山門の中にという気分になる。
そこに「泉涌寺 齋華」はある。
以前、祇園で「婆娑羅」という中華料理店の
料理長であった齋藤博人さんが独立した店だ。
町家を改造した一軒。
カウンターは天井吹き抜けで開放感ある設え。
ガラスの向こうに緑が広がる。
スタートはつばめの巣 上湯ゼリーに金華ハム。
なんとも優しい味わいと思っていると、
食べる度に味が深くなり上湯の輪郭が明確になってくる。
つづくは「今年はじめての上海蟹です」と。
上海蟹の紹興酒漬けに蟹味噌で和えたビーフンである。
上海蟹は手でもちしゃぶる。
ビーフンはもう一度しっかり混ぜる。
初物を食べる幸せを感じるのであった。
そして金華豚の叉焼とイチヂクの自家製干し肉。
叉焼のインパクトありながらも上品な甘味、
イチヂクと干し肉の一緒に口にふくむ味わいの広がりなど見事な計算だ。
大正海老とマコモ茸の塩炒め マスタードソース。
シンプルだが、それぞれの旨みを生かす火入れ。
フカヒレの姿煮 上海蟹スープ。
スープが濃厚だが、それを受け止めるフカヒレ。
黒酢を入れると味わいが一気に変わる。
アワビの肝和えそぼ アワビの薄切り添え。
人気の定番である。アワビの肝は偉大である。
近江牛のサーロイン 北海道産松茸の黒胡椒炒め 薄餅巻き
まるで北京ダックのように巻いて食べる。
松茸の食感がコリッと旨い。
サーロインの脂分を松茸が見事に吸収。
清湯麺
シンプルイズベスト!
これにはやられました。
杏仁豆腐
すっきりと締めた。
移転し、ますます齋藤さんのクリエイティブな精神が研ぎ澄まされ、
非常に刺激を受ける料理となっていた。
「泉涌寺 斎華」
京都市東山区泉涌寺山内町35-3
075-201-3239
投稿者 geode : 01:46