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2015年11月10日
「一子相伝 なかむら」 京都・日本料理
「一子相伝 なかむら」。
白味噌雑煮は、出汁を一切使わない。
圧巻である。
白味噌の甘味は上品でふくよか。
かつインパクトがある。
驚くのは餅の存在だ。
箸で持ち上げてみると表裏に焼き目がついている。
しかし、出汁にはその焼いた香りが全くしない。
不思議だとずっと思っている。
この一椀をいただくだけでも値打ちがあると感じているのだ。
もう一つの名物は甘鯛。
立派な焼き物が出る。
「皮と骨は残しておいてください」と。
食べ終わったところで、そこに出汁を注ぎ、
皮と骨からでるうま味が溶け込み、またまた出汁が味わい深いものになる。
これも傑作である。
この日の献立。
突き出しは玉子豆腐にヒシガニ、ウニ、ジュレがけ。
白味噌雑煮。
造りは鯛、イカ、マグロ。
季節の八寸。
椀物は蕪のすりながし。
百合根、穴子、甘鯛、銀杏など。
鱧と壬生菜、松茸。
甘鯛の焼き物。
松茸ごはん。
代白柿にアールグレイのゼリー。
満足の食事であった。
「一子相伝 なかむら」
京都市中京区富小路御池下ル
075-221-5511
投稿者 geode : 01:14