« 「大渡」 京都・祇園・日本料理 | メイン | 「ラ メゾン ドゥ グラシアニ神戸北野」 神戸・北野・フランス料理 »
2016年01月08日
「洋食 おがた」 京都・柳馬場押小路・洋食
昨秋、開店したというか独立を果たした緒方博行さん。
長崎の「ホテル ハウステンボス」の上柿元シェフの薫陶を受けた料理人。
「ビストロセプト」で料理長をつとめていた。
「おとなのナポリタン」「ハンバーグ」「エビフライ」「カレーライス」など
緒方さんの料理で記憶に残っているのが少なくない。
年末近いある日のランチだ。
僕はハンバーグ、同行者はポークカツレツである。
ハンバーグといえど、さまざまなタイプが存在する。
ここのハンバーグは、ナイフを入れた時に肉汁があふれるタイプだ。
まず姿は、紡錘形である。
いまにもはちきれんばかりの張り具合。
早く「ナイフを入れてくれ」と叫んでいるような表情をしている。
まわりにたっぷりかかったドミグラスソース。
添えられたマッシュポテトの輝きが艶かしい。
ナイフを入れようとすると確実に弾力を感じる。
次の瞬間、どっと肉汁がこぼれてくる。
透明に近い淡いた茶色の液体が皿に流れてゆく。
一口含む。
肉々しい味わいとドミグラスソースの濃厚さが渾然一体となってゆく。
これぞ、ハンバーグという思いが身体を包みこんでくれる。
そこにマッシュポテト。
滑らかな口当たりで、肌理の細やかな食感。
マッシュの感覚にバターとコクと旨みが充溢だ。
聞くとポテトとバターの割合は半々ということらしい。
しかし、それの割合を感じさせない味わいも見事だ。
サラダが出る。
それもマカロニがつく。感激だ。
野菜たっぷりのスープ。
滋味あふれる一杯。
食後はコーヒー。
ポークカツレツも捨てがたいメニューだ。
訪れる度に楽しくなってゆく。
「洋食 おがた」
京都市中京区柳馬場押小路上ル等持寺町32-1
075-223-2230
投稿者 geode : 01:18