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2016年04月22日
「比良山荘」 滋賀・大津・日本料理
京都と若狭を結ぶ塩鯖街道。
里山の緑豊かな環境が広がる葛川坊村に「比良山荘」がある。
春は山菜、夏は鮎、秋は松茸、冬は熊と季節により、
アピールする食材が揃うのだ。
4月のある一時だけ花山椒と熊を一緒に味わうことができる。
東京からの参加組もあり、総勢20名の宴会となった。
ふきのとうの天ぷら。
春を告げるほろ苦さが元気をくれる。
お造りは、アメノウオ、鯉、鹿である。
アメノウオの艶かしい味わいにみんな驚く。
行者ニンニクと里芋をイノシシで巻き火入れ。
行者ニンニクの香りとイノシシの脂分が素敵な出会い。
鍋の素材が届く。
せり、クレソン、三つ葉、タケノコなど。
野生のクレソンの味わいの濃厚なこと。
花山椒。
たっぷり。これが目当ての一つ。
琵琶湖の天然うなぎの酒蒸し。
さっぱりした甘味が、天然うなぎの特徴だ。
熊は脂身の美しさに魅了される。
タケノコ、熊、花山椒の3つを一緒に食べるのが、この鍋の醍醐味。
熊はあくまで甘味をたたえ、花山椒のピリリとした食感がそれを助長する。
筍はサクッとした歯ごたえのあとに香りがふっと鼻に抜けてゆく。
この繰り返しが、たまらなく食欲を刺激することになるのだ。
ふきは、香り高し。
タケノコがたっぷり入ったタケノコご飯。
木の芽の香りは、やはり季節の贈り物。
桜餅のデザート。
年に一度の贅沢。
熊と花山椒の出会いをしっかり満喫。
「比良山荘」
滋賀県大津市葛川坊村町94
077-599-2058
投稿者 geode : 01:09