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2016年04月27日

「和ごころ泉」 京都・四条烏丸・日本料理

今年の1月惜しまれつつ店を閉じた「桜田」のあとに移転した「和ごころ泉」。
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「桜田」出身の料理人・泉昌樹さん。

「桜田という響きは大きなものです。それを大切にしたいと思います。」

カウンターと奥の座敷はそのまま。

テーブル席のあった部屋を個室対応にしたのだ。

今回は奥の座敷である。

男性4名、女性3名だ。

突き出しは、長芋羹、車海老、うになど。
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優しい酸味で料理の幕開け。

椀物は、よもぎしんじょう、アブラメ、ばちこ。
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一口目の淡い口当たりと風味の漂い方が心地よい。

よもぎしんじょうに箸を入れ、それとともに出汁を含む。

出汁の味が変化する。

アブラメ、ばちこも同様である。

どんどん出汁の味が強くなってゆく。

最後に喉を通り過ぎる出汁に「ああ、旨いなあ!」と嘆息である。

これぞ椀物の姿かと、思ってしまった。

造りは、マグロ、鯛、モンゴイカ、金目鯛。
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そして八寸である。
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泉さんは、八寸の大切さを熟知した料理人。

季節、器、食材、機会など日本料理に何が必要なのか、

またそれらを総合的に判断し料理に仕立てる。

今回も初夏の趣が色濃く漂っていた。

焼物は、マスに春野菜のおろし。
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泉さんが惚れ込んでいる的矢湾あたごの牡蠣だ。
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濃密な味わいは、乳製品を思わせる。

京都・塚原のタケノコに鳴門のわかめ。
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この季節の定番は安定した味わい。

豆ごはん。
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ほっこりである。

亀岡牛のいちぼのローストビーフ。
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しっとりと肌理の細かやさ。

人参のババロアが印象的。
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桜餅にお薄である。
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懐石料理の趣を感じる時間であった。

新たなスペースでの「和ごころ泉」。

楽しい時間の流れであった。

「和ごころ泉」
京都市下京区烏丸仏光寺東入ル一筋目南入ル匂天神町634-3
075-351-3917

投稿者 geode : 01:12