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2016年06月21日
「ヴィネリア・リンコントロ」 大阪・西天満・イタリア料理
気になるイタリアン。
個室に入る。
「20年ぶりかもしれません」という二人がいる。
時間の経過とともに空気がどんどん変わってゆく。
街の話題から音楽や食に移ってゆく。
昭和歌謡やフォークソング、ニューミュージックまで広がりをみせた。
食と音楽は、一瞬にして時代と空間を超えてゆくと実感した。
ルバーブの冷たいムースにリコッタチーズ、パルミジャーノ。
軽い酸味にチーズのコクがバランスをとっていた。
琵琶湖の稚鮎をマリネ。
キュウリのエキスに、フレンチキャビア。
香魚と呼ばれる鮎は、キュウリの香りを想起させる。
キャビアのプチプチ感がいいアクセントとなる。
モチガツオのカルパッチョ。
そこには白魚のとうがらし風味が刺激を与え、
タマネギの甘味がそこを優しく包み込む。
フォアグラとマスカルポーネのティラミス仕立て。
マッシュルームのパウダーがかかり、
それがエスプレッソの雰囲気を醸し出す。
小夏の清冽が甘味がじつにいい効果を発する。
キタアカリを使ったニョッキ。
毛蟹とアサリのソースであえる。
ニョッキがソースを吸い込みながらもキタアカリの甘味を押し出してくる。
その駆け引きが興味深い一皿。
タヤリンとパスタにはジロール茸とチンタセネーゼ豚。
この豚の味わいは、噛むごとに濃厚になってゆく。
ランド産の鳩。
胸肉、モモ、レバーと3種揃い踏みだ。
艶めかしい火入れに、反応した鳩は、
鉄分の香りを放ちながらも皿の中で、そたたかな緊張感を保つ。
チョコレートムースにカシスのソルベなど。
この光景は料理を思い出させる。
チョコレートムースの香りが見事であった。
テーゴレ、イタリア語で「瓦」、フランスならチュイル。
バーチ・ディ・ダーマ。小粒のクッキーだ。
このテーゴレの美味さには唸ってしまうほど。
エスプレッソ。
話題がどんどん回ってゆく楽しい時間の流れであった。
「ヴィネリア・リンコントロ」
大阪市北区西天満4-12-10-101
050-5869-9526
投稿者 geode : 01:59