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2016年07月06日
「GOUKA 豪火」 東京・西麻布・中華料理
大阪から東京・西麻布に移転し2年が過ぎる。
移転後、初めての訪問となった。
店内は80年代の上海をイメージしたという。
なかなかゴージャスな雰囲気が漂っている。
大阪の時から好みであった黒酢の酢豚は現役であった。
大きな皿に天草ポークの肩ロースがドンと置かれる。
その塊に一瞬目を奪われる。
野菜はレンコン、アスパラガス、ズッキーニである。
なんと言っても肩ロースの存在感。
ナイフ・フォークを使いながら食べる。
黒酢の酸味をくぐり抜け、豚肉の旨味が次第に広がりをみせる。
噛むと肉汁の甘味と酸味がほどよく交じり合い、
酢豚の醍醐味に舌鼓を打つのであった。
甘味と酸味の深浅を推し量るような具合である。
この日はすっぽんが入ったという。
姿煮が供された。
すっぽんが持つ粘性をしっかり感じる。
卵が歯に当たり弾けたときの官能的なこと。
それは柔軟な感受性にも繋がる味わいともいえるのであった。
二品とも色目は茶褐色ではあるが、
口の中で巻き起こるスペクタクルは秀逸であり、
食べるときめきを与えてくれるのであった。
シェフと話していると、かつて大阪で活躍した一人のフランス料理人を思い出した。
溢れるような才能を、すべて皿の中にぶちまけるような人物。
この日は
前菜盛り合わせ。
アコウ・賀茂茄子のすましあん 天ぷら仕立て
生桜エビ・しらす・枝豆の炒飯
クリームチーズと豆腐のムース ヤマモモのソースと共に
というラインナップであった。
「GOUKA 豪火」
東京都港区西麻布2-7-3
03-6450-6657
投稿者 geode : 01:22