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2016年07月21日
「唐菜房 大元」 大阪・西天満・中国料理
大阪の中華料理が熱い。
若手の独立が目立ち、それが一つの波を生み出し、先輩達も加わり、
勉強会などが開催され、それぞれの知識が共有されているのだ。
西天満の「唐菜房 大元」は、元辻調理師専門学校の先生であり、
ホテルの料理長を勤めたのちの独立。
よって、料理に対する知識の蓄積はかなりのもの。
この日は15名の団体であった。
食べる勉強会だ。
クラゲの和え物から始まった。
卵黄ソースがねっとりとクラゲを包みこむ。
インパクトありだ。
かつおと茄子。
これもやや辛味のあるソースがいいアクセントとなる。
帆立の貝柱にパクチーのソース。
このソースが帆立の甘味を引き出す。
鳥取の白いか。
包丁の入れ方で甘味がぐっと引き立つ。
食感も面白い。
まこも茸は白身の魚とかにのあんがかかる。
攻めの姿勢が次々と繰り出される。
ハモはサテソースである。
サテとはインドネシアやマレーシアで発達した料理で、
香辛料に鶏などを漬け込み焼く料理。
その液体に醤を加え中華風に仕上げてもの。
甘味はココナッツミルクで、エキゾチックな味わいとなる。
あこうの蒸物。
これは王道である。
あこうの身は舌を包み込む美味さがあり、ソースと適度に絡む。
黒酢の酢豚。
これは豚を一度角煮状態にしてカリッと揚げ、黒酢でからめる。
食感と角煮の味が特徴となっている。
鯛のご飯。
魚のアラでとった濃厚なだしがかかる。
ご飯一粒ひとつぶに鯛の味わいが染み渡る。
黒糖とウーロン茶のプリン。
料理長・国安さんの遊び心が生きた料理であった。
「唐菜房 大元」
大阪市北区西天満4
06-6361-8882
投稿者 geode : 01:02